明に行ってくれた叔父の首陽(スヤン)大君に感謝しまくっている端宗は、
国境の鴨緑江(アムノッカン)を越えてお迎えせよ!いう王命を出して、
大殿別監チョン・インドク、右承旨パク・チュンソン、チョン・ギュン内官を派遣。
首陽大君息子・桃源君(トウォングン)を承憲大夫(スンホンデブ)に格上げします。
安平大君の動きが怪しいことを知った首陽大君は一刻も早く帰国したがるも、
同行しているシン・スクチュやイ・サチョルが「ゆっくり帰るべき」と説きました。
都の王族は仲間割れ。首陽大君は欲がないから都を離れた!と怒鳴る譲寧大君に、
欲があるから右議政と協定を結んだのだ!と安平大君らが反発しています。
朝廷では、右議政キム・ジョンソが兵曹判書の交代人事を承諾しました。
これにより、チョン・インジが兵曹判書から知中枢院事(有名無実の職)に昇格。
さらに安平大君は領議政ファンボ・インに(謀反に参加するという)決断を迫り、
ミン・シンを兵曹判書に戻すことを要求して「Xデー」の準備を着々と進めます。
王を守る六十名の精鋭軍である摂六十(ソビュクシプ)の人員は減らされ、
禁軍(クムグン)のかわりに内官と別監が警護にあたるという状態になりました。
恵嬪ヤン氏(世宗側室)は安平大君につくのをまだためらっているようです。
お互いの主人が反目しあっているハン・ミョンフェとイ・ヒョルロは、
安平大君は殿下を殺すことはできないだろう・・・と話し合っています。
策士どうし、互いの気持ちを理解しつつ、手を結ばないまま別れるようですね。
安平大君の危険性を右議政キム・ジョンソに訴えるハン・ファク(首陽大君義父)。
しかしキム・ジョンソは「安平大君の天下は三日もたない」と鼻で笑いました。
有事には咸鏡道(ハンギョンド)から忠実な部下イ・ジンオクが駆けつけるからです。
その後キム・ジョンソは深夜の宮殿へ行き、涙を流しながら端宗に話しました。
首陽大君も安平大君も同じ(ほど危険)で長子相続に納得しているとは思えません、
老い先みじかい私に欲はありませんから私のことを信じてください・・・・と。
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