宮殿前では、王妃父ソン・ヒョンスが辞職上書の返却を求めて叫びだすと、
吏曹判書チョン・チャンソンや右議政ハン・ファクら重臣一同に加え、
あの左議政チョン・インジまで一緒になって座り込みを始めちゃいます。
辞職上書を首陽(スヤン)大君に返して恵嬪ヤン氏は宮殿にとどめたい端宗に、
首陽か恵嬪のどちらかを取れ!と迫る大伯父・譲寧(ヤンニョン)大君。
今の状況は王妃(定順王后)が招いたとわかっているか?と畳みかけました。
譲寧大君はそのまま大殿で夜を過ごし、朝になると都承旨が呼ばれます。
錦城(クムソン)大君が大殿前に座り込んで反対意見を叫びまくる中、
「首陽大君の辞職は認めない、恵嬪を浄業院(チョンオボン)に送れ」
という王命に端宗が震えながら署名を終え、錦城大君はつまみ出されました。
すべては首陽大君の有利に運び、皆は大君の底力を思い知ったそうです。
罪を許されて官服に着替えた首陽大君を端宗が大殿でもてなしながら、
昌徳宮に移り静かに暮らしたい、つまり譲位したいのです・・・と切り出します。
もちろん大君は即座に断りますが、湯飲みを持つ手を震えてしまいました。
それを王妃は見逃さず、“大君に野心あり”と父ソン・ヒョンスに話します。
宮殿を出て浄業院へ行く日、恵嬪はやっぱりギャーギャー騒ぎ出しました。
お付きのチェ尚宮はこれまでの主に打って変わったような冷たい態度で接し、
お前の舌をカラスの餌にしてやる!と目新しい言葉で恵嬪が罵りまくります。
息子の永豊君(ヨンプングン)が端宗に泣き叫んでも無駄に終わり、
殿下に会うのが無理ならせめて大殿を見たいという恵嬪を、チェ尚宮がピシャリ。
最後に部屋の前で大殿の方角に向かって拝礼し、号泣して去って行くのでした。
端宗2年、文宗の大祥(テサン)がおこなわれ、位牌が宗廟に移されました。
淑嬪ホン氏をのぞく文宗の側室たちはみな髪を剃って宮殿を出て行き、
ハン・ミョンフェが同副承旨(トンブスンジ)に昇進。ニタリと笑って次回へ続きます。
スポンサード リンク