王になれば世情に疎くなって泰平の世だと思ってしまう!議政府署事制はダメ!と
譲寧(ヤンニョン)大君が世祖に説きつつ、「殺せ!」と物騒な言葉を吐いています。
その会話は外に筒抜けで、領議政らは怯えまくりつつも世祖に謁見を申し出ました。
ワシの前では土下座もしにくいだろう!と帰って行く譲寧大君がお茶目すぎます。
辞職なら許可するがハ・ウィジの救命は聞かない!と3人に言い放つ世祖。
多くのことを成し遂げたいのだ、新たに建国する覚悟だ、力を貸してくれと話し、
「相談はするがそなたたちも身の程をわきまえろ」と最後はやっぱり議政府を軽視。
しかしハ・ウィジを放免してくれ、領議政ら3人は胸をなでおろします。
お心が荒れ気味の世祖に王妃(貞熹王后)は相変らず「観世音菩薩」とお経返し♪
ですが次の日、世祖は賓庁で功臣たちへの感謝を示して恩典をほどこさせ、
ハ・ウィジを罰したからといってためらわず苦言を呈してくれと頼みつつも、
六層直啓制には文句言うなよ!と念を押しました。(怖くて何も言えませんよね)
このとき発表された世祖の即位に尽力した佐翼(チャイク)功臣は以下の通りです。
一等功臣は、桂陽君イ・ジュン、ハン・ファク、クォン・ラム、シン・スクチュ、
ハン・ミョンフェ。二等功臣は、チョン・インジ、イ・サチョル、イ・ゲジョン、
カン・メンギョン、チェ・ハン、ホン・ダルソン。三等功臣はチョン・チャンソン、
クォン・ジャシン、ソン・サンムン、ファン・ヒョウォン、チョ・ドゥンニム・・・。
人事の異動もあり、芸文館大提学にシン・スクチュ、都承旨パク・ウォニョン、
戸曹参判クォン・ジャシン、知中枢院事ソン・スン、左副承旨ソン・サンムン、
芸文館提学パク・ペンニョン、同知中枢院事パク・チュンニムという顔ぶれに。
注目すべきは、ソン・スン、ソン・サンムン、パク・ペンニョンら(後の死六臣)が
かなり重用されていること。学者びいきの人事にハン・ミョンフェは不満です。
三等功臣チョ・ドゥンニム(首陽大君家使用人)は大殿でひれ伏して大泣き。
望みを叶えてやるといわれ、奴婢として暮らす父チョ・マンの身分回復を願います。
奴婢は功臣録に載せられない、殿下は慈悲を示しすぎ・・・と王妃は気が重そう。
そなたたち(使用人)がいなければ即位できなかった!と世子妃ハン氏が憤ります。
そんな世子妃がある夜、お布団をはさんで向こう側に座る夫を誘っています♪
「世子様が私をどう思おうと気にしませんが、王子がほしいのです・・・」。
功臣になれなかったのが不満なホン・ユンソン@乱暴者が世祖のところに行くと、
恵嬪に受けた屈辱が忘れられない・・・とつぶやかれました。何かやらかしますね!
そんなしたたかな世祖ですが、罪悪感と不安からか夜な夜な酒を飲んでいます。
ある夜、文昭殿(ムンソジョン=太祖や太宗の位牌がある所)に飛び込みました。
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