上王・端宗を廃位しろ&学者も処分しろと迫る譲寧大君を世祖がなだめています。
そんな世祖を「苦いものを甘いと言って笑う」と評する右承旨ハン・ミョンフェは
計画が成功したら領議政になる予定だったとか?疑惑を払拭したいですよね~?と
右賛成チョン・チャンソンを脅して大妃父ソン・ヒョンスを告発させました。
上王様まで累が及んではいけない・・・という重臣たちの話し合いを受けて、
適当なところで収拾させましょうと領議政チョン・インジが提言しに行くと、
譲寧大君とはちがっておだやかな孝寧大君も同じ進言をしに大殿へ来ていました。
世祖は府院君ソン・ヒョンスにこんな心情を吐露すると自宅謹慎を命じます。
「私にもソン・サンムンのような忠臣がほしい、甥(上王)がうらやましい」。
すでに命を断ったユ・ソンウォンのほか、ソン・サンムン、イ・ゲ、ハ・ウィジ、
ソン・スン、ユ・ウンブ、クォン・ジャシンらの処罰が言い渡されました。
牛車で引き裂かれた後、首を・・・(うぎゃ~!苦手な方はおすすめしません)。
世祖はそのようすを文武百官に見せつけて戒めました。こわいです。
彼らの息子も処罰され、家族やその親族はすべて奴婢にされることになります。
ちなみに正史と外史ではパク・ペンニョンの最期に関する記述が異なっており、
正史では獄死、『六臣伝』などの外史では刑場で亡くなったと書かれているとか。
『燃藜室(ヨルリョシル)記述』にはパクの作と思われるイ・ゲの詩があるそうで、
「カラスに雪が積もれどもその身の黒さ変わらず・・・」って世祖のことですね!
ソン・サンムンは軍器監(グンギガム)へ運ばれる途中と死の直前にも詩を詠み、
イ・ゲも詩を詠むと叔父の兵判イ・ゲジョンを微笑みながら見つめてあの世へ。
端宗の忠臣たちはみな笑顔で高らかに笑いながらこの世を去っていきました。
世祖は罪深き玉座で泣き、王妃(貞熹王后)はもちろん大慈庵(テジャアム)でお経。
世子妃ハン氏は激しい腹痛に苦しみ始め、これでもかとばかりに雷が鳴り響きます。
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