大君を産んで威厳も高まり王妃ユン氏の勢いが絶好調だった成宗8年(1477年)、
王妃が内外の命婦を率いて盛大な親蚕礼(チンジャムネ)を開催しました。
いつもと違う髪形に結い、鮮やかな黄色い装束を着た王妃はとっても誇らしそう。
輿を降りて輦(レン)という乗り物に乗り替え、天幕に入っていきます。
こんなに華やかな行事は久しぶりよ♪と顔をほころばせる大王大妃(貞熹王后)。
仁粹(インス)大妃だけは行事にも宴にも参列せず部屋にこもっており
嗚咽だか胸焼けだかに苦しんでいます。(この様子がこれまたとても恐ろしいのです)
王妃様の威厳には圧倒されたわと帰宅して絶賛するミン氏(ハン・ミョンフェ夫人)。
体調がすぐれない仁粹大妃は出席していなかったと聞いた側室ヒャンイが、
すぐれなかったのはご機嫌では?と超するどく推測しています。
その夜、王妃ユン氏は乗り気でない成宗をせっついて仁粹大妃を見舞わせました。
ただの食もたれだと聞いていたのに意外に弱っていた母の姿に成宗びっくり。
母上より美しい人はこの世にいないとまで言って大妃をなぐさめまくり、
最近はなおざりにしていたと詫び、これからは1日三回挨拶にきますと約束します。
その頃・・・王妃ユン氏はチョン貴人の乳母からムカつく報告を受けていました。
「長男(王妃息子)より長生きしろ」とチョン貴人が王子に話しかけたというのです。
チョン貴人が産後の養生を理由に親蚕礼を欠席したのにも不服な王妃ユン氏は
「歩けるのに参加しなかった」のを理由に席藁待罪(ソッコデジェ)させることに。
とっても嫌がっているホン内官と観察尚宮を怒鳴りつけて遂行させました。
中宮殿の前で無理やり装束を脱がされズラもとられたチョン貴人は、
私が何の罪を犯したというのです!?二人とも殿下の妻ではありませんか?と抗議。
同列に扱うなんて何とあつかましい!と王妃ユン氏がわなわなと震えて怒ります。
オム貴人が大王大妃に、チェ尚宮が仁粹大妃に席藁待罪事件を報告。
あれだけ弱々しい病人ぶりだった仁粹大妃がすごい勢いで怒鳴り始めました♪
スポンサード リンク