威勢よく訪ねてきたホン・ユンソンにハン・ミョンフェがエラそうに話しています。
「刀の使いどころを間違えている、そのうちお前はオレに頭を下げるようになる」。
ユンソンは女(ソンビ)を差し出せと迫り、樽2杯の酒を飲み干してもまだ足らず、
おかわり!とせっついてミョンフェ妻ミン氏が(貧乏なので)困っていると、
ミン氏実家の母がやってきて出来の悪い婿について文句を言い始めました。
ユンソンに演説をぶっていたミョンフェは途中で義母に呼び出されて一旦退室。
36歳なら判書になってもおかしくないのに!と怒る義母にひょうひょうと謝り、
そのうちよい知らせを差し上げますと笑い、妻ミン氏もその横で幸せそうなのです。
客をいつまで待たせるんだ!とユンソンがムカついていると、クォン・ラムが登場。
無礼を働いたユンソンを叱りつけ、ミョンフェに頭を下げさせました。
ほーら♪さっき言っただろう?お前が頭を下げるって♪と得意げなミョンフェ。
その日からユンソンはミョンフェの家に住み込むことになりました。
このときハン・ミョンフェは36歳、科挙に興味のない月足らず者。
クォン・ナムは35歳、大提学だった吉昌府院君の孫で、右賛成クォン・ジェの息子。
ホン・ユンソンは26歳、科挙の勉強に漢陽に来ている両班でした。
10年後、彼らは大出世を果たし、朝廷の重要人物になるのです。
そんなハン家にミン氏母がまたやってきて、ソンビを連れて帰っちゃいました。
即位した文宗は、色事に興味がなく真面目で孝行者で、学問好きな王様でした。
ですが病弱で、背中の腫瘍からは一日に何度も膿が出て歩行も困難。
間日視事(一日おきの政治)を兵曹判書ミン・シンが申し入れるほどでした。
文宗の母はすでに逝去し正室もいなかったため内命婦を治める者がおらず
幼い世子(後の端宗)は世宗の側室だった恵嬪によって養育されています。
宮殿の外では、文宗の弟である首陽大君と安平大君の勢力が増していました。
世宗の兄・譲寧大君は、王室には首陽大君のような強さが必要と考えています。
首陽大君に嫁いできた新妻は一晩中読書をし、下僕を正座させて叱りつけ、
いさめる義父にも理屈っぽく言い返すなど、可愛げがまったくないようです。
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