やっと覚悟を決めたらしい首陽(スヤン)大君は部屋にこもって一人で考え続け、
天が定めたことです・・・と嫁ハン氏が姑ユン氏を力づけています。
ヤン・ジョンたちは、首陽大君の動きを阻もうとしていた錦城(クムソン)大君、
浄業院に暮らす恵嬪ヤン氏、端宗の義兄である寧陽尉を次々に捕らました。
首陽大君の英断を褒め称えている淑嬪ホン氏はやっぱり首陽派なんですね。
朝廷では、左議政チョン・インジはじめ重臣たちが錦城大君らを弾劾。
恵嬪や寧陽尉の名を聞いた端宗は「ありえない!濡れ衣だ!」と大反発しますが、
右副承旨ハン・ミョンフェも首陽大君も追及の手をゆるめません。
錦城叔父上の命だけは助けてください・・・と頼んでよろよろと出て行く端宗。
結局、錦城大君は朔寧(サクニョン)、恵嬪は清風(チョンプン)に、
尚宮パク氏(誰?)は青陽(チョンヤン)、恵嬪息子の漢南君は錦山(クムサン)、
永豊君は礼安(イエアン)、寧陽尉は寧越(ヨンウォル)へと流されました。
錦城大君配下のチョ・ユレは投獄、ソン・ムンチは辺境で軍役が課せられ、
キム・ジョンソの側室ジンニョには賜薬が下されます(身分的に「?」ですが)。
キョン・ミリさんの賜死シーン必見!ですが案外あっさりしていてガッカリ~。
続々と起こる粛清に命の危険と罪の意識を感じた端宗が、ついに譲位を決意。
「余が幼くて国事に詳しくなかったため混乱が収まらない」のを理由にします。
チョン・ギュン内官がすっとんできてしらせると、首陽大君は丁重にお断り。
そばにいたチョン・インジ@『高麗史』著者が朝鮮王朝建国時の逸話を語り、
首陽大君を太祖に例えながら心を決めろと首陽大君の背中を押します。
譲位されそうです!といち早く情報を首陽家へしらせる淑嬪。
とんでもない!なんとしても臣下が止めるべきなのに!と夫人ユン氏は憤慨し、
自分を「王妃様」と呼んだ淑嬪を叱り、嫁ハン氏にも釘をさしました。
譲位を断られた端宗は当直の同副承旨ソン・サンムンに国璽を運べと命令。
ほかの臣下とは違ってソン・サンムンだけが大泣きして譲位に反対し続ける中、
首陽大君が甥から国璽を譲り受けます。端宗3年(1455年)のことでした。
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