チェ尚宮の報告を受けた仁粹(インス)大妃は廃妃ユン氏の処分を強く迫り
長引いても苦しみが増すだけ・・・と成宗が観念して美しい夜空を見上げます。
深夜の宣政殿に集めた重臣たちにユン氏の処遇についての意見を求めると、
大妃の報復が怖いのか誰も処分に反対できず、成宗は絶望の中で決断を下しました。
弱りきって寝込む大王大妃(貞熹王后)は自分と世祖の業の深さにおののくも、
もちろん大妃が変心するはずもなく、早くこうすればよかった!と高笑いです。
さすがのハン・ミョンフェ(上党君)や領議政チョン・チャンソンも茫然自失。
燕山君を暴君にした責任の一端は、日和見的な上党君にもあるそうです。
成宗と同じように星空を仰いで吉報を待ち望んでいたユン氏でしたが、
翌日屋敷にやってきたのは賜薬を携えた左承旨イ・セジャらの一団でした。
イ・セジャが辛そうに王命を読むと、ユン氏は都事と承旨に微笑んで話しかけます。
「私は仮にも王妃だったから敬語は使わないけど許してちょうだい。
きっとそれは猛毒だろうから私の最期が安らかで美しいはずがない。
私は仮にも世継ぎの母親だから、部屋の中で死なせてほしいの・・・」。
せっかちな禁府都事が「さっさと飲め」と急かし、イ・セジャがそれを諌める中、
部屋に入ったユン氏は母シン氏に無念を言い残して潔く飲み干しました。
「殿下が春と秋にお参りにいく太祖の墓所の近くに埋葬してください。
世継ぎが成長して王になったら大妃が私にした仕打ちを話してください。
これ(血つき手ぬぐい)を世継ぎに必ず渡してください・・・」。
亡骸を葬るために必要だろうと成宗は左承旨をユン氏の屋敷に残らせて処理させ、
良質の木で作った棺を送ってやりなさいと命じる仁粹大妃でした。
次回からは大人になった燕山君が登場するようですよ~!
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