仁粹(インス)大王大妃が珍しく燕山君の懐柔を試みていましたが、
最後の頼みです!母を復位させて父の隣に葬ってください!と言われると、
情にもろい君主は民に迷惑!君主には君主の尺度がある!と冷たく退けました。
お祖母様はお祖母様の尺度で母を殺したのですね・・・と燕山君が高笑いします。
準備でもしていたかのように燕山君が人事を発表したのは、そのすぐ後でした。
ハン・チヒョンを左議政に、ソン・ギュンを右議政に、イ・グッキュンを左賛成に、
ユ・ジャグァンに崇禄武霊君(スンノムリョングン)の号を与えて昇格させたほか、
義兄シン・スグン(王妃シン氏の兄)を吏曹判書にして人事権を与え、
都承旨ソン・セミョン、判中枢府事イ・セジャ、吏曹参義パク・ウォンジョン、
兵曹判書カン・ギソン、左承旨チョン・ミス、右承旨ホン・シクという顔ぶれに。
実録担当の左議政オ・セギョム、左賛成イ・グクトン、工曹判書ユ・スンは罷免され、
「弔義帝文」のキム・ジョンジクの遺体は切られ、キム・イルソンと仲間も極刑。
仁粹大王大妃は王大妃(安順王后)にしみじみと詫び、老女二人が手を握り合います。
狩りを楽しんでいた燕山君が(祖母を思って弓を引くと百発百中なのだとか♪)
ここら一帯はぜーんぶカン判書の土地だ!とカン家の家僕に文句をつけられました。
臣下の広大な所有地を目の当たりにして科田と功臣田の返還を考える燕山君を
斉安大君(おそらく安順王后の逝去で喪中らしいのに宴を開催中)が止めます。
二人の遊興を聞いた仁粹大王大妃が、そばにいた月山大君夫人パク氏にあたります。
「そなたが殿下を泊めるせいでえげつない噂が流れるのよ!」と。
燕山君と王妃シン氏との間に生まれた長男は生後すぐに亡くなり、
燕山3年に生まれた息子も病気がちだったためパク氏宅で療養していました。
息子のいる月山邸を燕山君がしばしば訪れたせいで、伯母とのウワサが流れたよう。
同時に、やさしいパク氏に母の面影を重ねて燕山君が甘えるシーンも出てきます。
喪中の斉安大君宅に泊まった燕山君の部屋を、妓生チャン・ノクスが夜這い!
「他人の女を寝取る快楽。若後家と交わる快楽。喪中に妓房で遊ぶ快楽。
この世の快楽を3つとも味わえるのですよ♪」と迫って合宮しちゃいました。
ちなみに斉安大君は色事は教えておらず、“宦官とさほど変わらないお体”だそう。
ノクスは斉安大君と仲のよいイム・サホンの息子とも関係があったようです。
ナレーションによると、チャン・ノクスの名は『実録』に何度も登場するので
燕山君の悪さが誇張されているとしても二人が悪行を重ねたのは事実だそうです。
ノクスを淑媛にして文句を言われた燕山君は、淑容に昇進させようとして対抗。
「自由に狩りもできないので女色をあさるのだ」と開き直るのでした。
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それで、くだらないのですが・・燕山君が綾小路きみまろに似ているなとしみじみ見入ってしまいます。前に黄梅さまが西宮の光海君は「落ち武者なすび」というぴったりな表現をして下さいましたよね~♪
インス様のすごさ、もう脱力です。横向いて「ハ」と「ホ」の間の、声にならない毒づきも怖いです。