なぜ母上のことが書かれていない!?と草稿を読んだ燕山君がいきなり怒り始め、
キム・イルソンを捕らえよ!役人たちをすぐに登庁させろ!と命じました。
今の演説は太祖大王のようにご立派でしたと褒めるユ・ジャグァン(武霊君)を
燕山君は“ツカえるヤツ”と思ったのか自分のそばに置くことにしたようです。
びびる左議政オ・セギョムや実録庁史官ホン・ギダルや工曹判書ユ・スンに、
これは大王大妃様の意思なのですと都承旨シン・スグンが説明しました。
その仁粹大王大妃は草稿を読むとキム・イルソンの罷免だけを命じました。
我々の血統が否定されているのだから墓を暴いてでも追及する!と強硬な燕山君。
そんな孫に驚きつつ、罪のない学者を殺してはならない!と大王大妃が叫びます。
燕山君に尋問されたキム・イルソンは、世祖の噂はホ・バンから聞いたと告白。
ってことでクォン淑儀の甥であるホ・バンが召喚されるも、発言を否定します。
思わず刀を振り上げて皆に制止された燕山君が、武霊君に尋問を任せました。
キム・イルソンの師匠で「弔義帝文」を書いたキム・ジュンジクは武霊君の天敵。
草稿を直すくらいでは終わらない・・・と右議政ハン・チヒョンが憂慮します。
やりすぎじゃ?と心配する都承旨シン・スグンに、燕山君が笑って答えました。
「これはお祖母様が始めたこと。批判されるのはお祖母様なのです・・・」。
こうして燕山4年(1498年)、戊午士禍(ムオサファ)が起こりました。
世祖を貶めたり魯山君(端宗)を高めたとして、大勢の学者が捕らえられます。
同調した重臣もいるのでは?と武霊君に新たな標的の存在を匂わせる燕山君。
重臣に手を出すと殿下のためにならないとシン・スグンが釘をさしますが、
王に重用されはじめて張り切りまくりの武霊君は聞く耳を持ちません。
史官イ・モクと私信を交わしたイム・ヒジェ(イム・サホン三男)も捕らえられ、
影響が及ばないようにとイム・サホンがシン氏(廃妃母)を避難させました。
これにより燕山君と祖母シン氏の対面が燕山10年まで延びたそうです。
仁粹大王大妃が燕山君の暴走を止めようと大殿に行くと、居眠りしていました。
孫の寝顔を眺めて昔を思い出し、柄にもなくほろりとしちゃう仁粹大王大妃。
目覚めた燕山君と世祖の思い出話をした後、人命は貴いものです・・・と説くも、
王室の威厳を示さねばなりませんッ!と無邪気かつしたたかに笑う燕山君でした。
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