大興奮していた成宗も、王妃の涙の訴えを思い出して冷静を取り戻しつつあります。
仁粹(インス)大妃がこちらへ向かっていると知ると、明かりを消して来訪拒否。
しかし大妃は「私は殿下の母親です!」と無理やり強行突破しちゃいました。
嫌がる成宗に近寄り、傷のことを知りながらも「あーらその傷どうしたの?」。
顔を洗ったときについた傷だと成宗が答えているのに、爪の傷です!と畳みかけ、
廃位して追放なさいませ!今晩ですよ!と都承旨や重臣をさっさと招集しました。
寿康宮は見張りに囲まれ、イム・サホンも辞職しており、王妃ユン氏は孤立無援。
大王大妃(貞熹王后)に助けを求めるも、「味方する名分がない」と言われます。
王妃を平民に落としたいのだがどう思う?と集めた重臣に相談する成宗。
何か言いかけた領議政チョン・チャンソンはギロリと大妃に睨まれてあっさり賛成。
ハン・ミョンフェが世継ぎのことを聞くと「新しい王妃が育てる」と大妃が答えます。
「王妃の振る舞いは国の盛衰に関わる問題ゆえ見逃すことはできない。
不徳な行いは枚挙にいとまがないので、成化15年6月2日、庶民に引き下げる」。
こうして王妃ユン氏は離宮にも留め置かれず、その夜のうちに追放されることに。
最後に成宗に会いたいと頼んでも、もう平民なので・・・とクォン淑儀に拒まれ、
その服も脱いで早く出てってくださいとイム尚宮に催促されます。
何もわかってないわね!後を継ぐのは私の息子なのよ!と王妃は憎まれ口を叩き、
成宗宛のノリゲをクォン淑儀に預けると、粗末な輿に乗って宮殿を去りました。
さっそく側室から新しい王妃を選んで冊立しようとする仁粹大妃に、
側室同士だとまた嫉妬がおこってもいけないから外から選んでは?と大王大妃。
じゃあ世継ぎが成長しないうちに早く推薦してくださいと仁粹大妃が切り返し、
本当に冷たい人だわ・・・と後で大王大妃がつぶやいています。
この事件に民は嘆き、成均館の儒生は復位を求める連座で捕まり、承旨らは投獄。
キーパーソンとなりうるヒョン・ソッキュは平安道で観察使を務めていたため、
宮中にはユン氏を支持する有力者がおらず、学者勢は歯ぎしり状態です。
その頃ハン・チヒョンは、仁粹大妃の次の意向を聞いて驚愕していました。
世継ぎが報復するという後患を防ぐために、ユン氏を始末するというからです。
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大妃に比べたら可愛いもんですが。
やっぱり、厳しく育てたから成宋は逆らえないんでしょうね・・・・・