杯を飲み干した燕山君は、部屋に宮女を呼んで残ったひとつの杯を飲ませました。
するとたちまち宮女が血を吐いて絶命!(って飲んでなかった気もしますが)
この女が晋城(チンソン)の代わりに死んだのだ~と燕山君が笑います。
燕山君がどちらが“当たり”かを知らずに先に飲んだと知って皆はびっくり!
チョン貴人とオム貴人は「賜薬を下したのは大王大妃様の命令なのに」と
仁粹大王大妃に罪をなすりつけようとして大妃(貞顕王后)に叱られます。
領議政ハン・チヒョンが仁粹大王大妃に必死にユン氏の復位を求めますが、
今でもあの態度なのに復位させても復讐されるだけ!とやっぱり拒否。
義父シン・シンソンは老体を押して大殿に行って燕山君を諌めようとして、
祖母上が生きているうちに罪人の子という烙印を消してもらう!と反論されます。
どうか聖君におなりください!とひれ伏す義父を燕山君が苦々しく見つめます。
居昌(コチャン)府院君シン・スンソンが亡くなったのは、そのすぐ後でした。
彼のことを王にへつらうだけの男だったと見る向きもありますが、
その穏健な人柄で仁粹大王大妃と燕山君の間を取り持っていたのも事実だとか。
ハン・チヒョンとともに、朝廷を平穏に保つ二本柱として機能していたそうです。
今回からいよいよ燕山君が常軌を逸した暴走をするようになります。
義父が亡くなったというのに弔いの気持ちも表さず、チャン・ノクスと酒盛り。
王妃様を思いやって弔問にお出かけくださいと進言したキム・チョソン内官を、
私に説教したら許さん!と激怒して刀を抜いて脅しつけました。
で、ウザい奴の口に札を貼れば?というノクスの提案を燕山君が喜んで採用。
「口は禍の門であり下は身を斬る剣だ」と書かれた慎言牌(シノンペ)を
宦官たちの首から吊り下げさせました。有名なエピソードですね~。
次に燕山君は大臣たちの前で慎言牌をちらつかせた後で宴会にご招待します。
賜薬を運んだ礼曹判書イ・セジャをはじめ当時の関係者を脅して大喜び。
自分の死もその後のこともハン・チヒョンはすべてを覚悟したようです。
月山大君夫人パク氏が興福寺で余生を送ると決めて、仁粹大王大妃にご挨拶。
噂の件で自決でもするのかと思ったわ・・・と長年仕えてくれた嫁をちくちく責め、
パク氏が部屋を出て行ってからもしつこく言い続ける仁粹大王大妃でした。
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