私の頼みを聞いてほしい・・・とやたら下手に出ながら世祖が切り出します。
「そなたの三女を世子の妃に迎えたい、二代に渡って忠節を尽くしてほしい」と。
こうして国舅の座を約束された兵曹判書ハン・ミョンフェですが、気分は晴れません。
殿下は功臣を疑っている、気力が衰えている・・・とシン・スクチュらと話し、
もと世子妃(粋嬪ハン氏)のようにならないとも限らないとも憂慮しました。
ここで、太宗のひ孫でクォン・ナムの婿でもあるナム・イが話題にのぼります。
17歳で武科に合格したナム・イは、血筋のよさもあり大注目の若手でした。
ある夜、ナム・イが妖魔(演出ちゃちい)を見かけて後を尾けていくと、
渋柿(妖魔)を持った下女がクォン・ナムの家に入ったとたんに娘カンナンが急死。
クォン家に乗り込んだナム・イがなんだか知りませんが妖魔をやっつけた縁で
クォン・ナムの娘(「女人天下」昌嬪の方!若い!)との縁談が成立したのです。
ちなみに占い師は「ナム・イは宰相になるが30歳前にこの世を去る」ものの
「カンナンはそれより前に亡くなるので幸せのみ享受する」ので縁談に賛成します。
世祖が領議政カン・メンギョンに自宅を補修せよと命じています。
自分の家の補修に国のお金は使えません!と頑なに拒否するカン・メンギョン。
崩れ落ちそうな小屋に住む彼は清廉の象徴であり、世祖に信頼されていたそうです。
相嫁が決まった粋嬪ハン氏が、複雑な気持ちを隠してハン家を訪問。
祝いを述べると、海陽大君と結婚するネンイに世子妃の心構えを話します。
ハン家の5歳の末娘ソンイ(見覚えのある子役ちゃんです)を見たハン氏は
うちの4歳になる末っ子(者山君)の相手にぴったりだわ~と目をつけました。
そして世祖6年(1460年)4月11日、世子(後の睿宗)の婚礼儀式が執り行われ、
功臣ハン・ミョンフェの三女(後の章順王后)が王室入りを果たします。
世祖即位後の王室にとって初めての大きな慶事ともいえるこの婚礼は、
首陽大君と月足らずの放浪男だった二人が出会ってから9年目の出来事でした。
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