ドラマ「トンイ」の主人公である、粛宗の側室・淑嬪チェ氏。
低い身分の出身ゆえ記録はほとんど残っていないらしく
とにかく「記録がない」という記述を複数の本で見かけます。
その分、ドラマでは好きなように描けそうですね。
父が監察医で剣契メンバーだったという「トンイ」の設定は創作でしょうが、
剣契という組織が実在していたのは事実だそうです。
ただし、ドラマのような崇高な理想を掲げていたのか、
はたまた無法者の集まりだったのか・・・まではよくわからないとか。
もちろん、トンイが監察府の宮女だったのもフィクションでしょう。
粛宗に寵愛を受けたチェ氏がムスリ(下女)から側室になった後のことは
少しではありますが歴史本に記述を見つけることができます。
西人派キム・チュンテク(「トンイ」のシム・ウンテク)と通じたチェ氏が
粛宗に禧嬪チャン氏の批判を吹き込んだりしたのは事実のよう。
偏愛的な性格の粛宗は寵愛する淑嬪の言葉をすぐに信じちゃったとか、
禧嬪からはかなりの嫌がらせを受けていたなどの記述もあり、
彼女に毒を盛られたと淑嬪が認めたことが禧嬪凋落の原因になったようです。
ドラマ「張禧嬪」での淑嬪キャラがわりと史実に近そう?ですよね。
チェ氏が淑嬪に封じられたのは、延礽君(英祖)を産んだ5年後の1699年のこと。
2年後の1701年には、ライバル禧嬪チャン氏が賜薬を下されます。
そして粛宗が亡くなる2年前の1718年に49歳でこの世を去ったチェ氏は
息子の英祖が即位して29年後の1753年に「和敬淑嬪」という諡号を贈られました。
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