「もうお忘れください父上!瀕死の弟にとどめをさすなんてできません!」。
心やさしい定宗は泣き叫びながら弟バンウォン(靖安大君)の処分を断固拒否。
お前はなんてふがいないヤツなのだ!と上王・太祖が気弱な息子を罵りました。
第一次王子の乱以後の微妙な表情や反応から考えるともっともな反応ですが、
バンウォン危篤のしらせに義父ミン・ジェは動じず「天のみぞ知る」とあっさり。
罪のない人を殺してきたのだから敵はたくさんいるはず・・・と話します。
人払いしたトゥン・ドゥランが、意識不明のバンウォンに向かって語りかけます。
「そなたには秘密にしていたが、兄上(=太祖)の落馬事件は自作自演だった。
自分が不在のときこそが朝廷の局面を知る好機だと、あのとき兄上が言っていた。
10年前の事件は、政敵チョン・モンジュを仲間にするための策略だったのだ」。
すべてお見通しのトゥン・ドゥランに降参したバンウォンが体を起こしました。
バンウォンの性急で強引なやり方を諌めたいトゥン・ドゥランはこう諭します。
「私兵の解体は急ぐな。元老には敬意を払い、仲間をまとめて、両者を立てろ」。
でも誰も信用できないから警戒すべき者は締め付けますと打ち明けるバンウォン。
開京に行きたがっている太祖を自由にしてやれとトゥン・ドゥランは言います。
見舞いに来たバンガン(懐安大君)とパク・ポが、元気なバンウォンにびっくり。
特別な薬のおかげで奇跡的に治ったらしいぞ♪とトゥン・ドゥランが大笑いし、
夢で母上が特にバンガン兄上と仲良くしろと言ってました♪とバンウオンが警告。
その後にやってきたイ・スクポンは全てを悟ったらしくワッハッハと笑うと、
皆を観察したけど誰も信用できません・・・と要注意人物の名簿を渡しました。
都堂の会議に復帰したバンウォンは要注意人物のイ・ゴイらに名指しで礼を言うと
自分を襲ったパク・トゥオンとソ・パルをみせしめのため官僚の前で八つ裂きに。
さらに、気に入らない人物を辞職や左遷させる辞令も定宗に認めさせました。
敵は潰すのでなく懐柔しろとハ・リュンは後で説き、開京への遷都に賛成します。
おそれをなした定宗は側室たちに「そなたたちの息子は世子になれない」と宣言。
子供を仏門に入れ高僧の戒律を受けさせお前たちも離宮で仏道に生きろと命じます。
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