イ・ゴイの倒れた私兵を見て、世子バンウォン(靖安大君)が野太い声で大笑い。
借りがあるのは世子様じゃ?とイ・ゴイがごもっともな不満をぶつけてきすが、
私兵どうしで力試しさせようか?オラ?とバンウォンが刀をつきつけました。
バンウォンに服従する気配だった息子イ・ジョが急いで私兵を下がらせます。
「私の姻戚だから礼儀を尽くしてここまで来たのです、イ大監に罪はありません。
あるとすれば大きな力を持ったこと。すぐに呼び戻します」とバンウォンは話し、。
好待遇な鶏林(ケリム)での滞在を提示し、大切にしている白馬を贈りました。
『朝鮮王朝実録』によると、最大の勢力を誇ったイ・ゴイの不平不満が一番強く、
大昇進させといて今度はトバすのか?馬なんかうれしくないわ!と言ったとか。
いなくなった功臣のかわりに出世させてください~と酒の席でバンウォンにねだり
「父を追い出し実の弟も殺したんだから義弟くらい・・・」と言われたことを、
左承旨ミン・ムジルが兄ミン・ムグと姉で世子妃のミン氏に報告しました。
手強い功臣をあっという間に処分して都の警戒も怠らないバンウォン陣営の手腕に
ただただ舌を巻くばかりの定宗が「いよいよ譲位のときが来た」と判断しました。
バンウォンの面目を潰さないようにしましょうと王妃(定安王后)が助言します。
一方、世子妃ミン氏は、夫バンウォンのやり手っぷりにほれぼれしている様子。
いそいそとメイクを直して夫をもてなしながら今回の件をほめたたえますが、
さすがのバンウォンも「全然うれしくない、私も人間だ」と表情は晴れません。
入宮後おわたりのないトクシルは、息が詰まりそうな生活に嫌気がさしています。
「一介の兵だった私が高官になったのだ、これ以上何を望むというのか・・・」。
流刑地のチョ・ヨンムは、これまでの日々を思い出し、執着を捨てたかのよう。
対してイ・ゴイは、バンウォン参謀のハ・リュンとイ・スクポンへの復讐を誓い、
休息に来ただけ!都には好きなときに帰る!と地方官にも見栄をはっています。
桧岩寺の上王・太祖は北方の地方官と挙兵を考えます(ホン内官は泣いて制止)。
ついにバンウォンを王にするときが到来したとハ・リュンとイ・スクポンが判断。
まずはハ・リュンが若手を連れて元老クォン・グンに譲位を進める相談をすると、
え!臣下から譲位を持ちかけるなんて・・・!ともちろんおののかれました。
左承旨ミン・ムジルは、指示されたとおり、定宗に真正面から譲位を進言します。
無礼な発言に定宗夫妻は驚きつつも全く怒らず、その通り!とばかりにうなずき、
桧岩寺から宮殿に帰ってきた太祖に譲位の許可をもらおうと切り出すのでした。
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