念願かなって王になった太宗(イ・バンウォン)が、さっそく新たな人事を発表。
前左政丞チョ・ジュンに平壌伯、ミン・ジェに驪興伯の爵位を与え(=隠居)、
一番エラい門下府左政丞にはイ・ゴイを任命し、その次の右政丞にはハ・リュン、
芸文館大提学にはクォン・グン、門下侍郎賛成事にはチョ・ヨンムを任命します。
チョ・オンは三司左使、チョ・バクは門下府参賛、ミン・ムグは中軍総制に。
そしてイ・スクポンは引き続き三軍府知事兼左軍総制に留任という内容でした。
次にパク・ポの乱で労のあった一等功臣として、イ・ゴイとその息子イ・ジョ、
ハ・リュン、チョ・ヨンム、イ・スクポン、ミン・ムグとムジル兄弟の名を発表。
二等功臣イ・ファ、イ・チョヌ(完山侯)、三等功臣ソン・ソンニン(昌寧伯)、
イ・ジラン、パク・ウン、パク・ソンミョン、マ・チョンモクなどの名が続き、
四等功臣にチョ・バク、チョ・オン、クォン・グン、イ・ジクらが発表されます。
飴と鞭をはっきりさせるからオレ様の命令を聞くように!と最後に言い渡す太宗。
朝廷の和合を考え、嫌いなイ・ゴイに最高位を与えましたが(本人もびっくり)、
イ・ゴイには王の胸の内が読み取れなかったと『朝鮮王朝実録』にあるそうです。
太宗は臣下を、王妃(元敬王后ミン氏)は功臣夫人を、それぞれ宴でおもてなし。
太宗が上機嫌でヘンな踊りを舞い始め、功臣たちも一緒になってダンシング~。
王妃はトクシルの美しさをほめて恐縮させた後、「あーら冗談よ」とイビります。
執政初日の夜・・・、中宮殿におわたりした太宗がこれまでの感謝を述べます。
長男ジェを世子にしてと王妃が言うと「それよりトクシルを内命婦に」と言われ、
世子冊立よりそっちが先ですか?こんな日に言い出すなんて!と喧嘩になります。
都承旨パク・ソンミョンがよく働いていますね。太宗もお気に入りのようです。
彼は新たな人材パク・ウン、ファン・ヒ、メン・サソンらを太宗に推薦します。
ハ・リュンは、門下府(ムナブ)と将軍房(チャングンバン)の廃止を発表。
亡きチョン・ドジョンが進めていた陣法訓練の再開も告知して皆を驚かせました。
名目だけ朝廷最高位のイ・ゴイはムカつき、今回も息子イ・ジョに諌められます。
府院君になったミン・ジェも、太宗が即位した経緯が気に食わず、ご機嫌ななめ。
イ・スクポンは、チョン内禁衛将(もと執事)を将軍格扱いに昇格させました。
太上王(テサンワン)・太祖の滞在先に内侍府事イ・フェンとイ・ジクが到着。
太祖は差し出された文書と印章を蹴り上げて拒みます(よく蹴る方ですね~)。
それでも居座る二人を矢で脅した後、宮殿には戻らず北方へ出かけちゃいました。
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