政敵ミン兄弟の危機を喜べず、明日はわが身・・・と恐れおののくイ・スクポン。
朝廷には、ミン兄弟の悪事を次々に弾劾する上書が山のように届いていました。
目を引いたのは「ミン兄弟は世子以外の王子の抹殺を企んでいた」という告発。
その件の取り調べを命じられて気乗りしないイ・スクポンに太宗が畳みかけます。
「もともとミン兄弟を批判していたのはお前だろ?じゃーオレが審問するわ!」。
突然の王命で呼び出され、大逆罪で責められるなんて、ミン兄弟には晴天の霹靂。
一緒に戦ったのに!イ・スクポンの企みだ!信じてください義兄上!と叫びます。
追放するつもりマンマンの太宗はまーったく耳を貸さず、火ごての用意を命令。
駆けつけてきた世子(譲寧大君)が許しを請うても「引きずり出せ!」と怒鳴り、
続いてやってきた王妃(元敬王后)は衆目の前で「それでも人間ですか!?」。
太宗が尋問を続けさせようとすると、王妃がこう言って官僚たちを脅しました。
「弟に手を出すな!世子と王子が見ている!お前たちの家門は滅びるだろう!」。
さらに三人の大君も座り込んで太宗に願い始め、これでは尋問が続けられません。
イ・スクポンは世子が自分に向ける冷たい視線をひしひしと感じるのでした。
今回の事件では、領議政イ・ファとイ・チョヌ(どちらも王族)が処分強硬派。
斬首を求めましょう!とイ・チョヌが言い出し、ビビっている官僚たちもいます。
でもこれまでの功労もありますし・・・と紛糾する会議に、イ・スクポンは欠席。
チョ・ヨンムは将棋を指しながら「泣いて馬謖を斬る」だなと推測していました。
火に油をそそいでしまった・・・愚かな王妃だ・・・と病床で嘆くミン・ジェを、
年をとり罷免もされた自分には何もできないと悔やむハ・リュンが見舞います。
ミン・ジェの想像どおり、太宗は王妃に超激怒しており、廃妃を口にしました。
庶民でも糟糠の妻を捨てません!と猛反対する都承旨ファン・ヒにこう語ります。
「私が心配しているのは世子のことだ。ミン氏の国にならないようにするためには
まず王妃から廃さねばならないのだ。だが保留にしよう。官僚を参殿させてくれ」
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