ちょっと様子ヘン?と思いながら集合する大君勢+太祖弟イ・ファ(義安君)。
案内役のイ・ムにくっついてきたイ内官が、必死に合図をして危険を伝えます。
バンウォン(靖安大君)は会話を長引かせて兄弟たちにそれとなく異変を知らせ、
兄で四男のバンガン(懐安大君)と一緒に「トイレ!」とその場を離れて密談。
続いて超グッドタイミングでバンウォン宅からチョン執事が駆けつけてきて、
夫人ミン氏の危篤を知らせたのでこれ幸いとばかりに大君たちが退散しました。
バンウォンが家に呼び戻されたのは、夫人ミン氏のとっさの機転によるもの。
決起を決意したバンウォンのもとへ、昔は親しかったイ・ムが駆け込んできます。
チョン・ドジョン一派が自分たちを殺そうとしていたと知ったバンウォンは、
これで討つ口実ができた!彼らこそが王族を狙う謀反者!と闘志をみなぎらせ、
夫人ミン氏にスペシャルオーダー鎧を用意させ、イ・スクポンにも連絡させます。
その頃・・・、イ・ムのようすがおかしいことに気づいたパク・ウィ将軍は、
大君たちを急襲せよ!という命令を三軍府のユ・マンス将軍に伝えさせました。
しかしユ・マンス将軍の命令をイ・スクポンに運んだ副将は即座に斬られます。
このようにして太祖7年(1398年)8月26日の夜に起こった歴史的出来事は、
戊寅靖社(ムインチョンサ)または第一次王子の乱、またの名をバンウォンの乱。
朝鮮建国のときまではよき同志だった者たちが反目しあい起こした悲劇でした。
挙兵を知った太祖二男のバングァ(永安大君)は、おろおろして楊州に避難。
三男バンイ(益安大君)も難を逃れるためにとりあえず自宅にこもっちゃいます。
四男のバンガン(懐安大君)は私兵を率いてバンウォンに加勢しにやって来ます。
飲みながら結果を待つ、チョン・ドジョン、ナム・ウン、シム・ヒョセンの3人。
血で成し得たことは血で返される・・・とチョン・ドジョンがしみじみと語り、
新たな悲劇を防ぐためにあえて大君たちを消さなかったことを明かすのでした。
イ・スクポンは城外からの兵を防ぐために城門を閉じてからバンウォンと合流し、
チョ・ヨンムとイ・チョヌが三軍府の兵に投降を呼びかけ闘志を削いだ後で突入。
バンウォンと対峙したユ・マンス将軍は反逆者呼ばわりしあった末に斬られます。
バンウォンは兵を分けてチョン・ドジョンたち3人を倒しに向かわせるとともに、
どこぞの親分のように「殺生簿に載っている者はすべて始末せよ!」と命じます。
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