降格されるのを待つより挙兵しましょう!民は世子様の治世を待っています!と
側近チョ・ユジンとオム・フンボクに迫られた思悼世子(サドセジャ)。
とつぜん平壌(ピョンヤン)へと出かけて10日以上も女遊びにふけった後、
結論を聞きにやってきたチョ・ユジンとオム・フンボクに計画を断りました。
「悲運の王子になってもよい。父上を殺めた王子にはなりたくないのだ・・・」。
病床の英祖が、世子妃(恵嬪ホン氏)の父ホン・ボンハンを右議政に任命。
これは老論派キム・サンノ(や王妃父)を牽制して世孫を守るための人事で、
ほかに政丞がいないので実質はホン・ボンハンが領議政という状態でした。
平壌での世子の行状は、宮殿中が知っているものの、英祖だけは知りません。
和緩(ファワン)翁主の叔父で平安道観察使のチョン・フィリャン(平壌担当)に、
塩と穀物を売ったり芸者遊びしたことを秘密にしてと世子妃と翁主が頼みます。
さらにホン・ボンハンはチョン・フィリャンを右議政に推薦しました。
平壌から戻った3ヵ月後、昌徳宮には寝込みつづける世子の姿がありました。
淑儀ムン氏は娘二人に妓生踊りを教え込み、無邪気なふりして英祖の前で踊らせ、
「その踊りは何じゃ?」「世子様が平壌で芸者と遊びまくってたそうでーす♪」。
もちろん激怒した英祖は、ホン・ボンハン罷免!と言い出して一大事に。
そこで世子妃が世子を説得し、英祖の問い合わせに殊勝な返事をさせました。
「東宮の宦官にだまされて羽を伸ばしてきましたが、報告できませんでした」。
英祖は世子を許し、ホン・ホンバンを領議政に昇進させ、老論派はあせります。
世孫が14歳になるまで世子を降格させないつもりだと悟った老論派キム・サンノは
ナ・ギョンオンという男を抱き込んで東宮殿の謀反計画を告発させました。
ちなみにナ・ギョンオンは、賭け事で刑判ユン・グの家を追い出された元使用人。
彼の弟ナ・サンオンが東宮に勤務していることから白羽の矢が立てられました。
英祖はさっそくナ・ギョンオンを尋問場に呼び、政丞たちも同席させます。
東宮殿の宦官の謀反の話は嘘です・・・とあっさり暴露したナ・ギョンオンは、
王様にこれを差し上げたかったのです!と書類を英祖に差し出しました。
「世子非行十条」なる文書を読んだ英祖は「世子を連れてこーい!」と怒鳴ります。
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