英祖は尋問場で見た「世子非行十条」をすぐに燃やさせてしまいましたが、
淑儀ムン氏の兄ソングクを呼んで相談したこともあって内容はダダ漏れ。
世子が尼を宮殿に入れた、禁酒令に背いて平壌で芸者と遊んだ、民の財を奪った、
借金した、寡婦の和緩(ファワン)翁主をおそった・・・などが噂になります。
誇張されています!ナ・ギョンオンに会わせてください!と思悼世子が懇願し、
ナ・ギョンオンは嘘をついて父子を不仲にしています!とホン・ボンハンも主張。
しかし英祖は世子を引きずり出させ、ホン・ボンハンを罷免しました。
世子が慶熙(キョンヒ)宮で席藁待罪(ソッコデジェ)しても無視しつづけます。
その後ナ・ギョンオンは老論派に助けてもらえずあっさり首を切られますが、
生かしておいて黒幕をつきとめるべきだった・・・とホン・イナンが悔やみます。
父王を狙ったとして追及されると息子サンにも累が及ぶ・・・と考えた世子は、
気がふれたフリをすることで息子の玉座を守ろうと決心し、奇行を重ねました。
生母の暎嬪イ氏は世子を信じきれず気弱。でも和緩(ファワン)翁主は違います。
あの文書の内容はウソいつわりです!兄上は孝行息子です!と英祖に直訴。
ホン・ボンハンを左議政に、曾祖父キム・ソンウンを兵曹判書に任じた英祖は、
暎嬪の部屋を訪問すると世子の両親として二人でさめざめと泣くのでした。
淑儀ムン氏を斬って自分も死ぬ!と思いつめた世子がついに行動に出ました。
ある夜、刀を持つと、地下水路を通り、英祖の住む慶熙宮へ向かったのです。
しかし不審な侵入者に気づいた水軍が発砲したため、世子の計画は頓挫。
世子の仕業だと疑った英祖は昌徳宮へ行くと伝え、世子は世子妃を呼びます。
「夫をとるか息子をとるか選ぶ時期」と父ホン・バンハンに諭されていた世子妃は
何があっても無関係でいるのですよ・・・と息子サンに言い含めた後で東宮殿へ。
世子妃がすぐに来なかった理由をじゅうぶんに理解していても世子は怒らず、
「心配するな・・・長生きさせてやる・・・」とやさしい目で妻に語りました。
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