イ・ギ(黙斎/ムクチェ)の 夫人が亡くなり、シン・ギョンジン@48歳が弔問。
彼は文禄・慶長の役で都元帥を務めたシン・リプの息子で、字は君受(くんす)、
慶源と碧潼(ビョクトン)の郡守を務めた後は官職から遠ざかっていました。
王の暴政をなんとかしなければ!ということで二人は結束(→後に仁祖反正)。
シン・ギョンジンはイ・ウォンイク(ウォニク)にも声をかけますが拒まれます。
乱世だから官職もどうなることやら・・・と民は噂し、キム尚宮への賄賂が激減。
乱世って言ったヤツを捕まえなさい!とキム尚宮が巫女ハクチョンに命じます。
そんな不穏な空気を察しているのか、王妃ユ氏が兄のユ・ヒブンを怒鳴ります。
「後金と和親しても明に逆らったことにならない!殿下の言うことを聞きなさい!
不正もだめです!何かが起こって私が今の地位を奪われてもいいのですか?」。
王妃の命令に従いそうなユ・ヒブンを、いつも強気なイ・イチョムが一喝。
ついでに宮殿に来ていた晋昌君(カン・ホンリプ叔父)を責めまくりました。
実はこの日、晋昌君が宮殿に来ていたのは、光海君に謁見するためでした。
国が安泰でいられるのはカン・ホンリプのおかげだ・・・と光海君は感謝を示し、
重臣が後金に国書を送るのを反対しまくるので、苦肉の策を実行することに。
「朝鮮は後金との和親を願っている」との噂を満浦あたりの商人に流させるから
その作戦のためにカン・ホンリプの息子も満浦に行ってこいと命じました。
さらに国境を警備する兵に報酬を与え続け、後金からの逃亡者を後金に戻します。
この作戦は効果があったようで、後金の皇帝ヌルハチの態度を軟化させました。
兵の食費も大変だし国に帰して後金の威力を伝えさせるべし!と長男チュエン。
いやいやあいつらは裏切りますよ!帰国させたらダメです!と八男ホンタイジ。
ヌルハチは両案を採用し、“使える将軍”4人のみを抑留し、他を帰国させます。
(その4人は都元帥と副元帥キム・ギョンソとパク・ナンニョンとオ・シンナム)
朝鮮に戻る将軍たちに別れの拝礼をされた都元帥カン・ホンリプがこう託します。
「弾劾されても、後金のすごさを伝えてくれ。まだ今なら友好国になれる」。
こうして大勢の兵が3年ぶりに帰りますが、重臣は彼らの話を信じないのでした。
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