第15話 始まりの朝
計画失敗と判断した首陽(スヤン)大君は、自決する前に宗廟でご先祖様に挨拶。
そこへハン・ミョンフェが駆け込んできて、キム・ジョンソの絶命を伝えます。
スヤン大君はわざわざキム・ジョンソの死に顔を確認し、さらし首にさせました。
大殿前では「王もやっちまえ!」とヤン・ジョンやホン・ユンソンらが突入寸前。
集賢殿クォン・ラムが叱り付け、端宗の横では桃源(トウォン)君が支えます。
昨晩扉を開けてくれなかったからか、スヤン大君はもう端宗に気を使いません。
謀反者を征伐しましたと報告した後、「これからはずーっと殿下のそばにいます」。
端宗が明らかに嫌がっていてもおかまいなしの父に、トウォン君はうんざり顔。
スヤン大君はさらに内官オム・ジャチの言葉尻を利用して、領議政になります。
泣き疲れて姑ユン氏(後の貞熹王后)の膝で寝ていたジョン(後のインス大妃)。
決起成功とのしらせが入り、危機を共に乗り越えた嫁姑の絆が強くなりました。
ちなみにユン氏がジョンに渡した薬瓶の中に毒は入っていなかったそうです。
姑との仲とは反比例して、まるで“決起鬱”状態の夫トウォン君との仲は微妙。
「明の皇室とつながりのある家に生まれた私には、朝鮮の王妃などちっぽけな座。
でも大人になるにつれて、それが恥辱であり、冷笑されているのもわかりました。
別の運命があるのなら進みたいのです。せめてこのお腹の子は王にしたい。
もしこの子が娘だったら、息子が生まれるまで10人でも20人でも生みます!」。
こんな妻の言葉に純粋なトウォン君はさらにうんざり度を深めていくのでした。
領議政と吏曹判書と兵曹判書と内外兵馬都統使(ネウェピョンマトトンサ)。
これらを兼任することになったスヤン大君は、事実上国政を掌握しました。
今回は久々に譲寧(ヤンニョン)大君が登場して強硬発言をビシバシかまし、
ハン・ファクを「明国の犬」と罵ってビンタしたところを運悪くジョンが目撃。
スヤン大君は姻戚のハン・ファクを気遣ったのか、右議政に任命してくれます。
「一度ぶたれて右議政なら、二度ぶたれて左議政になればよかったのに!」。
父の姿を見て傷つきながらも、野心マンマンな減らず口を叩くジョンでした。
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