第57話 草稿が呼んだ災い
インス大王大妃(ジョン)に忠誠を誓ったユン・ジャミョンが冒頭で登場です!
廃妃の息子だからと王座を奪われてはたまらないと考える燕山(ヨンサン)君は
かつて亀城(クィソン)君とナム・イを陥れたユ・ジャグァンの腕を見込んで、
大王大妃に従っている重臣たちを一掃したいんだよねー?と相談を持ちかけます。
するとユ・ジャグァンは『弔義帝文』を利用する作戦をすかさず提案しました。
キム・ジョンジクが書いた『弔義帝文』は項羽に討たれた懐王を悼んだ内容ですが
弟子のキム・イルソンがそれを『成宗実録』の草稿に加えたのが問題なのだとか。
王位を簒奪した項羽を世祖に、懐王を端宗(ノサン君)にたとえているからです。
さっそく『成宗実録』の草稿をチェックした燕山君は、他にも問題の記述を発見!
「世祖が息子・徳宗(桃源君)の側室だったユン氏とクォン氏に手をつけた」。
すぐさまキム・イルソンが尋問され、燕山君みずからボッコボコにしちゃいます。
その忌まわしいウワサの根源ホ・バンをはじめ、その他大勢もついでに大粛清。
完成前の史書に王が口を出すのはNGでは?とハン・チヒョンが話していますが、
世祖大王をおとしめるなんてけしからーん!とジョンもたいそうお怒りなのです。
そして燕山君は端宗にかこつけて亡き母や晋城大君のことでジョンを脅します。
この燕山4年の戊午士禍(ムオサファ)では成宗時代に台頭した人々が処分され
結果として燕山君の王権が強まりました。ビビッたのはチョン貴人とオム昭容。
廃妃のことで復讐されるのがコワイので宮殿を出たいとジョンに相談しています。
燕山君はもうチャン・ノクスを宮殿に引き入れていますね。昼間からお戯れです。
そろそろ粛清を終らせたいジョンは、燕山君を懐柔したいのか、孫の手を握ると、
生母のことを追及するなら成宗の過ちも問わねばならないとやさしく話します。
ジョンのせいで王になれなかった斉安(チェアン)大君と飲みながら燕山君が、
他人の土地で狩りをしたいから科田(カジョン)を没収しようかな~などと雑談。
改装された生母の墓は盛り土をされただけと知り、無関心を装うも、激怒します。
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