15話・16話あたりからは、水刺間の最高尚宮の座をめぐるハン尚宮とチェ尚宮の競合が主なテーマとなります。
まず、内命婦の人事権は国王にはないので、15話の大妃(貞顕王后)は中宗に「科挙の改革など王の意図は理解できるが、女官の人事に口を出さないほうがよい」と忠告しました。16話でも、「人材登用への王の意を汲んで競合を認めたが」と口にしています。人材登用に関しては、15話の冒頭で、集めた臣下を前にした中宗が科挙の改革について述べています。
これらのセリフから察するに、この頃の中宗は、おそらくチョ・グァンジョ(趙光祖)との蜜月期にあった(という設定の)ようです。
チョ・グァンジョとは、中宗時代を語る上で欠かせない有名な臣下であり、「チャングムの誓い」では後に「ジョンアム(静庵)」という彼の号だけが何度も出てきます。彼そのものが姿を現すことはありません。「女人天下」のでは前半の主要人物の一人でした。
当時の士林派のカリスマでもあったチョ・グァンジョは、中宗に寵愛されて大出世を果たし、さまざまな改革を提案しました。そのうちの一つが、新たな人材登用のシステムである「賢良科」です。科挙以外でも有鬚な人物を推薦にて採用していこうというもので、改革に燃え、功臣勢力の牽制も望んでいた中宗は認めてくれました。
そういう意味で、ハン尚宮とチェ尚宮の競合は中宗の意にかなっているものであり、だからこそ大妃も競合をやめさせなかったのです。16話の「人材登用への王の意を汲んで」という大妃のセリフは、原語では「賢良科」と喋っているのではないかなとも思います。
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な、な、なんとそこまでお読みになりますかぁ~~!
へぇー凄いな~~。お梅しゃん。
その辺りを理解しながらドラマ本編を見ると楽しみが増えると言うか、また見たくなりますね♪
賢良科が実施されたのは短い期間って調べたらありましたけど何故なんでしょう・・・(「・・)ン?
ん~~~。ちょっと勉強してみよっと♪