4話でハン尚宮が親友ミョンイの行方を捜しているというエピソードがあり、ミョンイたちが追われた事件から2年経っていることがわかりますね。
チャングムにややキツくあたっている先輩チャンイ(昌伊)は後にチャングムの友人となり、お茶目な食いしん坊キャラに変わります。仕事を押し付けるチョバン(調方)はそのうち登場しなくなります。
チャングムがしつこくねだって受けた試験で出された難しい問題は、曹操が劉備に苦戦していたときに言った「鶏肋」という言葉を問うものでした。鶏肋は、捨てるには惜しいけど役には立たないという例えを指します。同席していた尚宮たちは難しい問題に答えたチャングムに感嘆していました。
その後チャングムはハン尚宮の教え子となり、「黄砂が強いときはお湯を沸かして洗う」という母の教えに従って食材を守り、再び尚宮たちを感嘆させます。後に回想されるエピソードでもありますね。また、宮女たちの雑談の中に興味深い話題がありました。「世宗時代に黄砂が強かったときに女官が追放された」そうです。これは実際にあったことのような気がしますね。何となくですが。
さて、4~5話では、朝廷の勢力図がわかるセリフも出てきます。このときチェ・パンスル(商団の長)がついているのは、中宗反正の主要メンバーであるパク・ウォンジョンの配下のオ・ギョモ。まだ中宗が新米君主な頃なので、パクは当代きっての権力者だったことでしょう。
オ・ギョモはそんな権力者の配下なので安泰なわけですが、チェ尚宮はオ・ギョモのことを「ただの飲んだくれ」だと思っていたそうです。ですがオ・ギョモは誰につくかを見極めるために妓生房に出入りしていただけ。チェ・パンスルは「慎重な人」だと評価し、オ・ギョモの手下になりました。そうと知ったチェ尚宮はオ・ギョモと義兄弟の縁を結びたがります。「最近は家臣と義兄弟の縁を結ぶ女官が多い」と話していましたね。いろいろあった乱世なので身を守るのに必死だったのかもしれません・・・
5話では水刺間の最高尚宮(チェ尚宮の叔母)が辞任に追い込まれます。提調尚宮やオ・ギョモの本音はきっと「表沙汰になったから仕方なく処分」。事前に言ってくれてたらうまくやってあげたのに・・・という風情でした。そして最高尚宮の後任の人事を巡っての提調尚宮たちの会話が興味深かったです。「大妃殿のパク尚宮はナム・ゴン側の者、キム尚宮はシム・ジョンと遠戚・・・(だから後任には選べないわ)」。
ナム・ゴンもシム・ジョンも実在した人で、「女人天下」に出てくる主要な臣下です。オ・ギョモが彼らと権力を分け合う一人だったことがわかりますね。また、「王妃が許さない」というセリフが出てきたことから、提調尚宮やチェ一族は王妃(おそらくこのときは章敬王后)と対立する派閥で、側室派であることもうかがえます。パク・ウォンジョンは側室・敬嬪の養父です。
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