第2話「さらわれた母」
ケトンの母が連れ去られたというのに、ムブル和尚は冷静でした。
実はケトンの母は、以前夫と一緒にファン進士の家で働いており、
ケトン母に下心をもったファン進士に夫を殺され、
命からがら逃げ出したという過去があり、それを和尚に打ち明けていたのです。
死ぬ間際に夫から「子供を下働きにするな」と言われたことも告げ、
自分に何かあったらケトンをお願いします、でも下働きにはしないでと頼みました。
母を捜したいケトンは、ウォンピョと一緒に寺から抜け出します。
でもウォンピョが町で盗みを働いて和尚に見つかり寺に連れ戻されることに。
ケトンは勉強を教えてもらえることになりますが、母に会いたいと泣きます。
そんなケトンにウォンピョは、自分の両親が罠にはめられて死んだことを話します。
壬辰倭乱のときに活躍した功労者で左議政のイ.ウォニク(梧里大監)が
臣民から敬われている皇太子を大切にしてくださいと願い、
皇太子の地位が磐石であると示してくださいと王ソンジョ(宣祖)に進言しました。
譲位でもすればいいのかと答えるソンジョ。
王が生きている間の譲位は口にするのもご法度だったそうです。
それを知った側室インビン(仁嬪)は怒って皇太子クァンヘ君(光海君)の部屋へ。
気弱なクァンヘ君は席藁待罪(ソッコデジェ)して王に詫びますが
(ソッコデジェする皇太子の髪型がとってもヘン!)
ただ譲位を口にしただけなのにオオゴトにしたいのか!とまた王は怒ります。
イ・ウォニクは、王は悩んでいるのだと皇太子に話します。
王は今でも義州(倭寇と戦った地)でのことで悪夢にうなされおり、
また家臣が東人と西人で分かれたため臣下も信頼していないのです。
そんな折、都では、兵にならなかった者を集めた束伍軍が結成されました。
そしてケトン母は、ファン進士から雇われたハサムたちによって
ファン進士のところへ連れて行かれようとしていました。
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