第10話「王の決断」
夜食を運んだケトンは「何歳だ?」と宣祖に聞かれ「18歳です」と回答。
悲しみのあまりぎこちないケトンの手を、純情だな♪と宣祖が撫でまわします。
けれどもそこへ倭国襲来のしらせが入り、コトに及ぶ前に中断しました。
シン・リブ将軍を都巡辺使に配するなど、朝廷は急いで体制を整えます。
南へ下って倭国を迎え撃ちたい!と勇ましく立ち上がろうとする光海君を、
世継ぎ論議が持ち上がるから都にいろと酔っぱらいメン・ジチョンが止めました。
私兵を解散させなければ戦えたのに!と臨海君が憤っています。
二ヶ月かけてチョン・チョルのもとへたどりついたクォン・ピルとカンア。
私は旦那様の女です!操を10年守りました!おそばにおいてください!と
チョン・チョルにすがるカンアでしたが、本官(役人)に見つかり引き離され、
おまけにその本官から襲われそうになったため、本官の目を刺して逃亡します。
イ・ハンミンは、ソンイと両親を安全な山へ連れて逃げました。
官軍が守る要所は次々と倭軍に破られ、最後のとりでだったシンリブも戦死。
一方で義勇兵は奮闘しており、チョ・ホンとキム・ヒチョル(臨海君らの祖父)、
チョン・イノン(菜菴)たちは各地で踏ん張っていたそうです。
倭軍がやがて都へやってくる!と知った王族が、避難の態勢に入りました。
ヤンファダンはわらじを数百足買い占め、財産はすべて白金に換金します。
そんな王族の動きは民を動揺させ、大臣たちが宣祖を問い詰めました。
世継ぎ決定が再び論議され始めると、イ・サネ(領議政)がヤンファダンを訪問。
世子になることは戦を先導し倭国の第一標的となることだと命の危険を説きます。
3年前に長男をなくしたのに信城君も死ぬのはいやよ!と思ったヤンファダンは、
今は光海君を世子にしておいて明の承認がないのを理由に後で変更しようと決意。
王妃(懿仁王后)のほうは、臨海君がだめなら光海君が世子だと主張します。
こうして王命が下り、光海君が世子となる儀式が急遽とりおこなわれました。
この決定に臨海君は荒れ狂い、宮殿に乱入しようとして制止されます。
何があってもお前を連れて行くからここで待て!とケトンに言い残すと、
世子冊封の儀式を終えた光海君が臨海君の後を追いかけました。
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