「イ・サン(正祖)」では気難しげなおじいちゃん王として
登場することが多い英祖(ヨンジョ)ですが
政策面ではさまざまな改革を行ったようです。
今回はその内容を簡単にご紹介しましょう。
(1)蕩平政治(朋党の弱体化→王権の強化→政治の安定)
李氏朝鮮ドラマを見ていると、党派ごとの争いがすごいですよね~。
英祖はこれを防ぐために、朋党の根拠地として使われることの多かった
私的な建物(書院など)の建立を禁止したり、
同じ党派に属した家どうしの婚姻を禁止して
「同色禁婚牌」を家ごとに入り口に掛けるようにさせました。
科挙として蕩平科というものも実施させたそうです。
(2)罪人に人権を!
「取調べ=拷問」というのが李氏朝鮮ドラマの特徴かと思っていましたが
英祖はチュリの刑などを廃止させました(びっくり~)。
また、死んだ者に後から罪を追加して死刑を課すのも禁止。
(「王と私」で燕山君がよくやってたあのことですかね?)
死刑囚には必ず三審まで受けさせるようにする(三覆制度)とともに、
個人の家で刑罰を与えることも禁じたそうです。
なかなか先進的なお方?
(3)均投法
民が国防義務のかわりに納めていた布の量を減らして
不足分を漁業税や塩税などで補うことで
人々の負担を減らしたそう。
その他にも田畑の管理を徹底して税制を整えています。
(4)庶子の身分向上
英祖のお母さんは下女出身の側室淑嬪チェ氏だったから、身分には敏感だった?
たしかにそれもあるかもしれませんが、
庶子の身分の人たちは人口のかなりの割合にのぼっており、
待遇改善を求める集団上疏が相次いでいた時代だったそうです。
そこで英祖は、庶子とその子孫も官吏登用できる道をつくり、
父を「お父さん」、本妻の子を「お兄さん」と呼んでもよいとしました。
これらはなかなか根付かなかったそうですが、
英祖の時代だったらナンジョンは別の運命だったかもしれませんね。
(5)文化も豊かに
学問好きの英祖はみずから書物を著し、印刷術を改良。
一般の人(といってもかなり身分がある人とは思いますが)にも読めるよう
さまざまな書籍を刊行したり、「経国大典」の補修も行ったとか。
以上、英祖の行った施策についてでした。
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わかりやすくまとめて頂いて面白く拝見しました。
庶子差別撤廃、クアンヘグンも実行しようとして
(コケたんだtったかな?)、李氏朝鮮の庶子の
扱いには筋金を感じておりましたが・・・
2,3あたりも先進的なお方ですね。
そういえば「アメンオサ パクムンス」でヨンジョ様お若い頃で、
野心あふれ改革に苦心するカッコイイ王様でした♪
それをサポートするのが朝鮮の黄門様(笑)パクムンスで。
ちなみにコメディと思われる「王と私」ハンスのアンジェモ主演
「御史出頭 アメンオサ パクムンス」とうとう借りてしまいました。
これから視聴いたします。ヨンジョ様きっとでてくるだろうなあ・・
楽しみです!