世宗16年(1434年)、北京の紫禁城では、皇帝が皇太子(後の英宗)を呼び、
お勉強の師匠に選んだ翰林(かんりん)学士ファン・チャンと引き合わせました。
体調がすぐれない皇帝が崩御すればその師匠が摂政をするかもしれないので
彼と敵対している東廠の長ワン・ジンは武衛軍のプンゲに始末を命じました。
朝鮮にいるときに抹殺すれば外交問題にできて一石二鳥!と考えていますよ~。
で、ヘ・スとプンゲがファン・チャンを襲うと、カン・フィにすり替わり済み。
失敗したのを怒るワン・ジンに、「裏切り者がいます」とヘ・スが弁解します。
ヤン・グァの棚から朝鮮の財物が発見され(策略)、ワン・ジンに始末されます。
明に新兵器の情報を流したいチョン・チャンソンとキム・ムンが秘密都監に潜入。
けれどもそこはもぬけの殻で書類もなく、集賢殿応教チェ・マルリがいました。
王様を甘く見るな!も少し頭使えよ!とエラそうに肩をたたくチェ・マルリに、
あなただって留学したくて侵入したんでしょ?とキム・ムンが言い返すと、
旧知の仲なのにわかってないな!とチェ・マルリは言い捨てて出て行きました。
秘密都監から書類「銃筒膳録」を移転させた世宗は、さらに破棄を命じました。
「私や護軍チャン・ヨンシル、軍器判事チェ・ヘサンが明に狙われるので」と
知中枢院事イ・チョンも対策を提案し、晋陽大君や安平大君が必死に技術を暗記。
やがて世子も協力しはじめ、それをチョン・チャンソンが立ち聞きしていました。
世子をうまく動かしたチェ・マルリの作戦をチョン・チャンソンがほめますが、
私は無駄口が嫌いだ!とチェ・マルリは企みを抱いていることを認めません。
世宗は「書類破棄と暗記の件をなぜ世子が知ったのだ?」と訝しがっています。
世子妃ポン氏は愛人の女官ソサンも同席させ、昼間から女楽を呼んで宴会を開催。
たしなめたクォン承徽(スンフィ)=後の端宗の母・顕徳(ヒョンドク)王后に
世子妃がお酒をぶっかけて激怒したところへ昭憲(ソホン)王后が来て叱ります。
姑の忠告にあれこれと言い返し、おわたりのない寂しさを訴える世子妃でした。
明のファン・チャンとヨ・ジンが都へ来て、町に置かれた自動時計を目撃。
“38度4分の1”の記載を見た二人は「技術を盗まれた!」と怒りました。。
なのに領議政ファン・ヒは北京の北極出地を記した時計を平然とプレゼント。
世宗は簡儀台を披露して「手土産の時計は気に入った?」とまで聞いた後、
助けてやったよね?天文儀器の技術は明の皇帝からの贈り物だよ♪ハイお礼♪と
受水壺(ススホ)の欠陥を改善して完成させた自動水時計を差し出しました。
この技術を明に伝授すると言われて技術屋のヨ・ジンは感動していますが
ファン・チャンのほうはあきらかにおもしろくなさそうな表情をしています。
皇帝が疑っているとヘ・スに煽られたファン・チャンが、マルリの知識を大絶賛。
明の知が集まるエリートな翰林院は朝鮮の文士にとって憧れの存在だったらしく
翰林院への留学につられたマルリは「銃筒謄録」をホイホイと渡しちゃいました。
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