最終話です!世宗の視力は衰え続け、歩きなれた集賢殿でもつまずいてしまうほどでした。
30年近く暗闇を歩き続けてきた(から大丈夫)と世宗が尚膳オム・ジャチに話し、
それが王の定めだからです・・・と領議政ファン・ヒが来てやさしく笑います。
集賢殿副提学チェ・マルリは学士たちに文字創製反対の上訴文に署名させます。
(キム・ムンやチョン・チャンソンは同意見、イ・スンジやハ・ウィジは嫌そう)
上訴を読んだ世宗は集賢殿に入り、以前ぶつかった机にもつまずかずに着席。
簡単に文字を学べると誰も感じを学ばなくなる!と学力低下を危ぶむマルリに、
少なくともわが国の官吏は違う!両立できると世宗が真っ向から反論し、
『三網行実図』の翻訳と配布をイ・スンジに命じました(イ・スンジ嬉しそう)。
民の品性は教育では直せない!とチョン・チャンソンが言うと世宗は本気で怒り、
「余の民を侮辱するのか!愚か者め!直せないなら何のために政治をするのだ?
民より一段上で既得権を守りたいだけだろ?民を守らないのなら出て行け!」。
国境の鴨緑江(アムノクカン)付近を、明の軍隊が脅かしてきました。
義州(ウイジュ)へ赴く知中枢院事イ・チョンを大護軍チャン・ヨンシルが激励。
新兵器・大神機箭(テシンギジョン)の威力を見せる機会だとイ・チョンは言い、
『銃筒謄録』を朝鮮文字で読める日で来るとはなあ・・・と感慨深げです。
ってことでワン・ジンが入国し、訓民正音を捨てねば朝鮮王を任命しないと脅迫。
「先に国境を侵したのはそっち!兵の数じゃ負けるけど新兵器があるし!」。
領議政ファン・ヒと礼曹判書キム・ジョンソが応酬したのに続いて世宗も、
文字を理由に朝鮮を攻撃したら周辺国はどう思うかな~?とやり返しました。
世宗と戦う決意を固めたチェ・マルリは辞職願を書いてワン・ジンと結託。
ワン・ジンは世宗の暗殺と晋陽大君(後の世祖)の擁立を企んでいました。
迷う晋陽大君を、昭憲(ソホン)王后が集賢殿へと向かわせると世宗がおり、
王室を率いる長になってくれ・・・と「首陽(スヤン)」という名を与えます。
私のおろかな欲をご存じだったのですね・・・と父に尋ねる晋陽大君を、
お前の立場なら一度は考えることだ・・・と世宗が寛大な心で許しました。
逆謀まで企んでいたマルリの辞表を世宗が受理しないことに晋陽大君が驚くと、
「功績のほうが多い、副提学の座は彼が戻るまで空けておく」と説明されます。
世宗が津寛寺(チングァンサ)に行くと知ったチェ・マルリがワン・ジンに報告。
ワン・ジンは「津寛寺を攻撃して世宗を暗殺しろ」と命令を下しました。
晋陽大君に呼ばれたチェ・マルリは、自分の辞表を差し出されてびっくり。
「私は愚かな欲を捨てる、父上はそなたを今でも重んじている」と大君に言われ
帰宅したマルリは若き日の自分と世宗の姿を思い出しながら酒を飲むと津寛寺へ。
書庫にいる世宗に近寄ると、視力が衰えた世宗は尚膳オム・ジャチだと思い込み
ここでは盲人扱いするなと言いながらゴソゴソ探して咳止め薬を渡してくれます。
「せめてそなただけは健康で側にいてくれ、冷たい臣下は去り始めている」。
そう話す世宗の姿に、負けを認めたマルリが泣きながら津寛寺を出て行きました。
「今こそ私を制圧するとき!」とマルリが領中枢府事チョ・マルセンに伝言。
そこでチョ・マルセンはワン・ジンを訪ね、世宗を狙ったことを指摘しました。
津寛寺へ向かうプンゲは、ソ・チョンが先に寺へ向かっていると知り焦ります。
そこへ兵士を率いたキム・ジョンソが、東廠一味を阻止するために現れました。
思わず朝鮮語で世宗の危機を知らせるプンゲ(後ろの部下が驚いてましたね)。
朝鮮の武衛軍の情報力を甘く見るなよとキム・ジョンソが笑顔で答えます。
その頃、忍び込んだソ・チョンは内侍府護衛兵カン・フィに斬られていました。
明には政敵も多いだろ?暗殺失敗が知られるとマズくない?とチョ・マルセン。
皇帝を手のひらで転がしてるから大丈夫だもんねー!と強気なワン・ジン。
ですがその皇帝・英宗がいる遼東の別宮を昭憲王后と晋陽大君が訪ねており、
蒙古親征に赴く皇帝に“母の真心を込めた”手縫いの綿入れを献上していました。
手縫いの服なんて母上からもらったことないよ~と皇帝はカンドーしちゃいます。
謁見を終えた王后は晋陽大君に「私を守ったように父上と兄上を守ってね」。
手を握られた晋陽大君は「お約束します」と答えて母を安心させるのでした。
(たしかに兄上までは守ったけど兄上の子供は守らなかったのですよね・・・)
世宗28年(1446年)10月、世宗が訓民正音で組まれた活版を触っています。
“アンヘ(妻)”とつぶやいているところに、明から勅使ワン・ジンが到着。
皇帝が朝鮮の王后様のご逝去に深い弔意を示されました・・・と話すと、
王后様が愛した朝鮮の文字が広く普及することを願うという皇帝の言葉を伝言。
「一人の盲人が万人の目を開いた」とつぶやいて笑顔で去って行きました。
勢ぞろいした臣下を前に、訓民正音を発表する儀式が開かれ、世宗が宣誓します。
「我が国の言葉は中国と異なり、文字と相通じず、既存の漢字とは相通じない。
漢字を知らぬ民は意思を伝えられない。余はこれを哀れみ新たに28字を創製した」
チャン・ヨンシルはチェ・ヘサンのお墓に訓民正音版『銃筒謄録』を備えます。
ある日、例の小高い丘で、世宗とチャン・ヨンシルが子供たちと戯れ中。
文字を覚えた子供たちがからかいあうのを諌めたりなぐさめたりしています。
「ねえ、あのおじいさんは誰?」と女の子に質問されたチャン・ヨンシルは、
この世でもっとも高貴なお方でもっとも低き所におられる・・・と答えました。
「大王世宗、あなたは私たちの輝く未来です」という字幕でドラマは終わりです。
―― 完 ――
※登場人物の整理やつぶやきなどは今後
こちらで記事にしていきます。
最終回を見終えて、改めて凄く面白いドラマだったなぁ~と思っています。
前半は太宗に見とれつつ忠寧大君の成長を楽しく見ていました。うめ子さんの言われる通りBGMも前半の方がよかったですよね~
後半は政敵を排除しないおかげで歯痒い場面が多くイライラすることも多々ありましたが、その分マルセンが丸くなった時の嬉しさったらなかったです!マルリの最後も泣けました~
臣下の人々も魅力的な人が多かった様に思います。私はやっぱりファン・ヒ派かな。
それからこのドラマには権力を持って調子こく女性が出てこなかったのも印象的でした!ヒビンや女人天下に感化されすぎでしょうか…
次はどのドラマにいこうか思案中です。やはり「王と妃」にしようかな~またあらすじを参考にさせて頂きますね♪