王妃付き女官の書いた『仁顕王后伝』によると、粛宗は天然痘で重篤に陥り、
王妃(仁顕王后)も大妃(明聖王后)も昼夜を問わず看病に励み、
冬にも関わらず冷水を浴びて庭につくった祭壇で祈ったそうです。
王族である東平君の屋敷は捕盗庁らから見張られるようになり(クーデター阻止)、
ということは粛宗の病はかなり重いのでは?とオクチョンは心配します。
西人派の元老ソン・シヨルは万一に備えて次王の人選を気にかけるも、
看病に必死な大妃から“意中の王族”を聞きだせるわけもなく・・・。
王妃が尚宮の制止をよそに祭壇でお祈りを始めようとしていると、
同じことを考えていた大妃が冷水を浴び始めたというしらせが入りました。
駆けつけた王妃に大妃は、あなたは子を産む大切な身だからだめ!とは言わずに、
二人で一緒に祈りましょう!と王妃の手を取りました。
そしてオクチョンも同じように祈っていると知った大王大妃(荘烈王后)は
仁祖に愛されず子も産まなかった自分の哀しさを思うのでした。
病床の粛宗は、夢の中で死神(?)に取り囲まれておびえていました。
そこへキム・ウンハという武臣が現れ、死神たちが散り散りに。
キムは60年以上前に建州衛が乱を起こし明が朝鮮に助けを求めたときに、
都元師カン・ホンリプと鴨緑江を渡り3千の兵で6万の敵と戦って戦死し、
国から忠武の号を送られ、明の皇帝からは遼東伯に封じられたそうです。
母の必死の願いが届いてここへ来た、ゆっくり休んでください・・・と話すキム。
そんな夢を見ている粛宗の顔に、治癒の印である発疹が出てきました。
やがて目覚めた粛宗は、“命と引き換えに”祈った母だけに礼を言います。
そばにいた王妃も一緒に祈っていたのに、ちょっと可哀相です。
殿下を助けてくれたら入宮しない!と天に祈りつづけていたオクチョンは、
よくなられたのならもう入宮しません・・・と誓うのでした。
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