燕山君を王位からひきずりおろそう!という計画がまとまった際、
反正軍の一人である朴元宗(パク・ウォンジョン)=平城君=敬嬪養父が
シン・スグンの意向を探りに行ったそうです。
燕山君の側近で王妃の兄であるシン・スグンが反正に賛成ならば
無血革命もできるのでその確認をしたかったからです。
「妹(燕山君の妃)と娘(晋城大君の正室)とどっちが大事?」との質問に、
シン・スグンは「王の気性が乱暴でも世子が聡明だから心配無用」と回答。
パク・ウォンジョンは仕方なくシン・スグンも処分しようと決めたそうです。
このときの対峙は、一説には、パク・ウォンジョンが将棋の対局を求め、
駒を取り替えて置いてみてシン・スグンの意を探ってみたともあります。
とにもかくにも、シン・スグンはクーデターへの加担を断り、
反正の前に殺されることになりました。
おもしろいのが、反正軍が晋城大君宅へ迎えに行ったとき、
慌てちゃった晋城大君は捕らえられるのかと勘違いして自決しようとし、
妻のシン氏が落ち着いて「兵の話を聞いてからにしなさい」と諭したとか。
その場を見たわけではありませんが、「女人天下」の中宗がビビりまくって
アワアワとしている情けな~いさまが目に浮かんで仕方がありません・・・。
『王妃たちの朝鮮王朝』ではこのときの晋城大君の思い違いについて
「中宗の政治感覚はその程度だった」とバッサリ!一刀両断してます・・・
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この逸話、女人天下の優柔不断中宗と重なって、私も目に浮かぶようです!
シンスグンやシン妃(叔母)の苦悩は「王と妃」の終盤、アンジェモヨンサングンが危機迫る中、緊張感に包まれながら進行しハラハラしっ放しでみました(^O^)
シンスグン、悪役ぽいイメージを勝手に持ってましたが、「妃」てば確かカッパチおじさん=イムサホンで、イムのほうは悪役だったけどシンスグンは断罪された時に泣けるほどヨンサングンを立てながら何とか軌道修正しようと頑張ったように見えました。
長々とすみません。叔母のほうのシン妃は出番が少ないかなーと「妃」で見られたのが貴重だと思いました~。