イサン第38話「息子からの手紙」
お前は誰の息子だ!?と英祖(ヨンジョ)に問われた世孫イ・サン(後の正祖)は
「・・・私は孝章世子様の養子になったのでたしかに孝章世子様が父ですが、
私にこの体を下さった父はこの世にただ一人、思悼世子様でございます・・・」。
罪人の子に王位を継ぐ資格はない!と英祖が怒鳴って会議をお開きにします。
これぞ天の助け・・・とまたとないチャンスを喜ぶ貞純(チョンスン)王妃は、
英祖の病が知られてしまう前にイ・サンを失脚させてしまおうと企みました。
政務報告会の行動を記録するなと史官に命じた後、泣きながら英祖に訴えます。
「世孫が王になったら思悼世子の件を蒸し返して燕山君のようになります!」。
英祖に謁見させてもらえないうえに朝の挨拶まで拒まれて落ち込むイ・サンは、
亡父・思悼世子が死ぬ前に言い残した山水画のことを思い出して取り出しました。
「これを見せても祖父上は無反応だったけどどんな秘密が隠されているのか?」。
悩むイ・サンに内官ナム・サチョが「ソンヨンに調べさせては?」と提案します。
パク・テスの叔父パク・タルホが食堂女将のマクソンに未練たっぷりのようです。
そんなタルホが内侍だったのを見込んで、ホン・グギョンがある業務を依頼。
内侍のふりをして内医院に行かせ、英祖に処方されている薬を調べさせました。
こうしてグギョンは英祖の認知症を証明し、イ・サンもやっと信じてくれます。
王妃の言葉に惑わされた英祖が、重臣を呼び集めて緊急の宣旨をくだしました。
「世孫に再び問うたときに思悼世子を父と答えるならば世孫の地位を奪う!」。
そんな折、山水画の下に隠されていた手紙を発見したソンヨンが急ぎ東宮殿へ!
でも東宮殿は兵に囲まれ出入り禁止だったため、思い切って大殿へ持参しました。
息子の潔白が記された手紙を見た英祖は、朝になると墓に参り、泣いて詫びます。
宮殿に戻った英祖はイ・サンを呼ぶと、おだやかな表情で切り出しました。
「そなたは余の病気を知っておるな?愚か者め、なぜ隠した?なにゆえ父に似た?
そなたはたしかに思悼世子の息子であり、余を継いで王になるこの国の世孫じゃ。
そして余は今日王位を退き、譲位する。これからこの朝鮮の王はそなただ!」。
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