第42話「ウォンピョ追放」
大妃を幽閉するような王に失望した領議政キ・ジャホンらは辞任したがり
“イ・イチョムはまるで領議政のようだ”と評しています。
そこへ当のイチョムが、大妃(仁穆王后)母からウォンピョが預かった手紙を持参し、
“身体を大切にして将来に期せよ”という文面を問題視して騒ぎ立てるのでした。
『癸丑(ケチュク)日記』には大妃を虐げるキム尚宮(ケシ)のようすが描かれており、
それによるとケシはわらに火をつけて何度も放火を試みたり、
厄払いと称して銃声を鳴らしたり、大妃殿の女官に罰を加えたりしたそうです。
ウォンピョが内侍でしかも大妃に協力する行動をとったと知ったケシに、
イ・イチョムがウォンピョを内侍にした経緯や以前ケシを助けたことを教えます。
ウォンピョの件がクァンヘ君(光海君)に知られることを恐れるケシは、
死んでもかまわないから罰を与えて追い出してください!とかなり冷酷。
ウォンピョを側近にしては?というイチョムの提案に従いウォンピョに声をかけるも、
ケシに失望していたウォンピョは断り、厳しい罰を与えられます。
ケシは昔を思い出して酒をかっくらい、法句経の言葉を涙でかみしめるのでした。
その後、ぼろぼろの体になって道に捨てられたウォンピョは、
イチョム批判の檄文を貼っていたパク・チウイ(&ホ・ギュン)に拾われます。
北方情勢に備えて大砲を鋳造したいクァンヘ君でしたが、財政難がはばみます。
気が滅入ったクァンヘ君がケシを呼ぶと財政難も何とかしてくれそうで大安心です。
そんなある日、チョ・ジクという24歳の儒生が大妃の惨状をクァンヘ君に直訴。
ホ・ギュンはクァンヘ君が怒りまくってチョ・ジクを投獄するのを横目で見つつ、
大砲鋳造のことをまだ知らないイ・イチョムに世間話ついでのように教え、
大砲なんて初耳のイチョムは自分が王の信頼を失ったのかと疑心暗鬼になります。
ソ・ミョングクという男がイ・イチョムに謀反の密告にやってきました。
チョンウォン君(定遠君・仁嬪息子)の妻のいとこで元郡守のシン・ギョンヒが
ユン・ギル、ヤン・シジン、キム・ジョンイク、ヤン・シウ、ユン・ギ、チョン・ギョンセと、
ヌンチャン君(綾昌君・仁嬪孫)を王に擁立する謀反を企てています!
という内容に驚きつつも、王に自分の力を見せつける機会だと張り切るイチョム。
顔に投石を受けながらも宮殿へ急ぎ、意気揚々と謀反を告発します。
謀反人は処罰してもヌンチャン君の名は出すな!と指示するクァンヘ君でした。
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