第47話「皇太子に側室を」
明と後金の間で悩むクァンヘ君(光海君)はイ・シムを遼東に送って一時しのぎ。
正規軍のない朝鮮が攻められたらマズイから明に援軍を!とイ・イチョムは訴え、
無理な国力消費は避けるべきとカン・ホンリブが反対意見を述べます。
とりあえずクァンヘ君は、陳奏使を送って朝鮮の現状を訴えることにしました。
パク・スンジョンが自分の意見に同調しなかったのを不思議に思ったイチョムは、
スンジョンの息子パク・チャホン(イチョムの娘婿で皇太子妃の父親)を呼んで叱責。
クァンヘ君と協議を重ねているチャホンは、衰える明に今つくことはないと反論し、
王は皇太子時代の明への恨みから派兵しないのだとイチョムが言い返します。
西宮(慶運宮)の大妃殿では物資に事欠き、履物も刃物も糸もないありさま。
ムン尚宮がそのようすを記している場面が出てきます。
これが後に見つかる 作者不明の『癸丑(ケチュク)日記』(『西宮録』)だそうです。
イ・グィとイム・スギョンが王の政策を批判するのに対し、
場合によっては勢いのある後金を認めてもやむなしと話すチェ・ミョンギル。
彼は後の仁祖の時代に非戦論を唱えて被害を最小限に防いだ人物だそうです。
遼東総督の揚鎬はイ・シムの言い分を認めず、強硬に派兵を迫り、
派兵に反対している臣下の免職まで求めてきました。
農民兵を束ねる優秀な武官を選ぶ科挙を行え!と王が悠長な命令を下します。
子供のいない皇太子に側室を設けてはどうでしょう?とケシがクァンヘ君に提案。
揀擇(カンテク)のために禁婚令が出され、側室候補にホ・ギュンの娘が残りました。
謀反を疑われたホ・ギュンの娘は候補からはずすべき!とケシが訴えると、
ホ・ギュンの娘を気に入っている王妃ユ氏は、ただの尚宮が口を出すなと命じます。
しかし王妃はクァンヘ君からも反対されてホ・ギュンの娘をあきらめるのでした。
イ・イチョムはパク・スンジョンとユ・ヒブンを束ねてホ・ギュン追放に着手。
ホ・ギュンに救命を頼まれたカン・ホンリブが諌めてもイチョムはもちろん無視し、
ホ・ギュンの書いた小説『洪吉童伝』をクァンヘ君に見せて謀反の罪を主張します。
庶子ホン・ギルトンが理想国・島国の王になるというその内容にクァンヘ君は憤り、
イチョムを判義禁府事に命じてホ・ギュンの処分を任せました。
この国の民は両班だけでも嫡子だけでもない・・・!と取調べで訴えるホ・ギュン。
かつて袂を分けたパク・チウイは処刑場に連行されるホ・ギュンの前に現れ、
一人で役人に立ち向かった末に殺されてしまいました。
理想国の実現を唱えつづけたホ・ギュンも50歳で生涯を閉じます。
スポンサード リンク