第46話「後金の脅威」
これからは“西宮”と呼ぶ、高く積み上げた塀の中に幽閉し側室扱いをする、
婚礼でもらった玉冊(オクチェク)・玉宝(オクボ)・納幣(ナッペ)を返せ、
という屈辱的な王命が大妃(仁穆王后)に下されました。
ユン・バンやカン・ホンリブらは廃母決定に反発して辞意をもらしています。
王権を強固にすべきと考えるイ・イチョムはまったく罪悪感など感じていません。
改革をめざすイ・グィ、イム・スギョン、チェ・ミョンギルは、
“ホ・ギュンのところの武術の達人(ウォンピョ)”を仲間にしようと話しています。
そんな折、後金の使者ロンクータとマーフータが朝鮮にやってきました。
たかが女真族が紙切れを国書と呼んで送ってくるなど!と大臣たちは大憤慨。
クァンヘ君(光海君)は、後金のことを女真族が建てた一国家だと認めており、
“事大慕華”の臣下と対立。カン・ホンリプ(真霊君)に国書受け取りを命じ、
明の使者と扱いが違うよね?と文句を垂れる後金の使者をもてなさせました。
クァンヘ君のこの行動は臣下から大きな非難を浴びたそうです。
国書には、ヌルハチが明の兵士に父と祖父を殺されたことや、
中央に勢力を拡大して明に宣戦布告したことが書かれていました。
すぐに明を助けましょう!と言い出す大臣たちに、
援軍を請われたわけでもないのに何でわざわざ乗り出すの?とクァンヘ君。
王の方針を認めるカン・ホンリブをイ・イチョムが責めまくって喧嘩してます。
そこへ、進士クァク・ヨンがイ・イチョムとホ・ギュンを弾劾する上訴を提出。
北方問題で王と意見が割れ、廃母問題でも非難されていたイチョムは衝撃を受け、
謀反の疑いを晴らしたいホ・ギュンがそんなイチョムに再び近づくも拒否されます。
クァンヘ君と話したケシは、王はイ殿を捨てられませんよとイチョムに断言。
その言葉どおり、クァンヘ君はイチョムへの弾劾を無視してくれましたが、
カン・ホンリブを三道都元帥に任命するという破格の人事を断行。
カン・ホンリブと対立していたイチョムは当然おもしろくありません。
明からは援軍要請が、後金からは援軍を断ってくれという国書が届きました。
片方に加勢すると他方から攻められるわけで、国内が戦乱に陥ってしまいます。
クァンヘ君は弘文館校理イ・シムを遼東に送って時間稼ぎすることにします。
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