第45話「収議の行方」
大妃(仁穆王后)の娘・チョンミョン姫(貞明公主)が天然痘にかかりました。
気の毒がって医師を送りたがる王妃ユ氏を、時期が悪いと兄ユ・ヒブンが止めます。
天然病患者が死ぬというおまじないをケシが盛大に実行させるも、
その甲斐むなしくチョンミョン姫は医師の診察も受けずに回復しちゃいました。
おまじないを教えてくれたハン内官を叱り飛ばしています。
礼曹判書と弘文館大提学を兼任していたイ・イチョムの弘文館への力は絶大で、
弘文館からは領議政キ・ジャホンを強く弾劾する上訴文があげられてきます。
千人を超える官吏による“収議”(論議)が命じられ、大妃の廃母論が優勢になると、
領議政は西宮(慶運宮)の大妃に別れの挨拶に行きました。
もと右議政イ・ハンボクが廃母論に反対する上訴を提出すると
意見の割れかけていた“三昌”が一致団結してキ・ジャホンとイ・ハンボクを弾劾。
穏便に済ましたいクァンヘ君(光海君)に三昌や右議政ハン・ヒョスンが反対し、
結局イ・ハンボクは北方へ流されることになりました。
このとき彼が鉄嶺(チョルリョン)の峰を越えつつ有名な詩を詠んだそうです。
「鉄嶺の峰をゆるり越ゆ雲 恨みの涙雨に浮かべて 九重内裏に降りそそがん」
イ・グィとイム・スギョンがチェ・ミョンギルと改革の同士になりました。
チェはヨンチャン大君(永昌大君)の処刑に反対して追放されたもと兵曹佐郎だそう。
閑職の左参賛に追いやられたホ・ギュンがイ・イチョムに抗議に行くと、
領議政の息子でホ・ギュンの教え子キ・ジュンギョクがホ・ギュンを秘密上訴し
イチョム批判の貼紙や謀反計画を告発してきたと言われました。
巧妙に仕組んだつもりが窮地に陥れられたホ・ギュンをパク・チウイが罵ります。
クァンヘ君が眼病を患っているにも関わらず、廃母の上訴が洪水のように出され、
さらにイ・イチョムは右議政ハン・ヒョスンに命じて、
大妃のありもしない罪(例:ヌルハチと結託した)を書き立てた上訴を提出させます。
ついにクァンヘ君は観念し、大妃の称号廃止や婚儀の物品返却などを認めました。
逆賊とされた大妃は「西宮」と呼ばれ、側室として扱われることになるのです。
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「王の女」では廃母のあたりは駆け足だったから、キム尚宮で細かい流れを確認出来て面白いですね~。雲の歌、「女」でエセンがイムへ君に歌っていたパンソリ?に歌詞が似ていますね。この故事をもとにしたんでしょうか…。
エセン歌の件でうめ子さまにいろいろ情報をいただき、最近は韓国演歌(トロット)もいいな…と興味が尽きません♪