第50話「虎退治」
明がクァンヘ君(光海君)の説明に理解を示して派兵要求を取り下げました。
次は後金に国書を送らねば・・・というクァンヘ君に臣下たちは大反対。
するとクァンヘ君はイ・イチョムを呼んで驚くべきことを教えます。
密偵として後金に送った
江華縣監イ・ジョンピョの消息が途絶えていましたが、
実は後金の手先となり都元帥カン・ホンリプを脅しつけているというのです。
明を尊敬しつづけてきたイチョムは後金との和睦に抗いつつもも王の苦悩を察し、
若い娘を集めて宴を開いて慰めては?とケシに提案しました。
昼間から酒と女ですって?と王妃ユ氏はムカーッ。
宴の最中のケシを呼び出して叱りますが、ケシはものともせずに口答え。
今晩は中宮殿で休むように王様に言いますわと超嫌味な捨て台詞を吐きます。
西宮(慶運宮)では、空腹のあまり落ちていた木の実を食べた女官がおなかを下し、
大妃(仁穆王后)がじきじきに食糧を頼むと若い内官はそれは無理ですと答えます。
以前西宮に麦を差し入れた官吏がキム尚宮に見つかり職を失ったというのです。
ところがある日つがいの鶏が差し入れられ、大妃は食べずにひなを育てさせます。
明の皇帝が急死し、毒殺が疑われているというしらせが、
宴にうつつを抜かす王を驚かせます。ハン・ヒョスンの言葉が気に入らない王は
領議政の彼を罷免してかわりにパク・スンジョンを昇進させちゃいました。
兵士の食糧が惜しいからと、後金が突然朝鮮の兵士を釈放しました。
ただしカン・ホンリプら上層部4人はそのまま抑留。
帰国した兵士から後金の破竹の勢いを聞いた民は動揺します。
キム・ユの家の軒先に、雨に降られたヌンヤン君(綾陽君)が雨宿りをしました。
家の中に通されたヌンヤン君は、飾られた馬の絵を見て驚愕します。
その絵はヌンヤン君が幼い頃ソンジョ(宣祖)の前で描いたもので、
イ・ハンボクに下賜され、流刑される際にキム・ユが譲り受けていたのです。
奇しくもキム・ユの妻は王の乗った輿がわが家へ入るという夢を見ており、
革命の同志たちは盛り上がる頃、虎が出たという報告が黄海道から入りました。
その対策として、ケシに賄賂を渡していたイ・グィが平山府使兼防御使に、
シン・ギョンジンも平山中軍になると、イ・イチョムはこの人事に危機感を覚え、
パク・チャホン(スンジョン息子)を京畿監司に任じて見張らせることにします。
その後パク・スンジョンも不安を感じ、シン・ギョンジンを辺境の地へ異動させるも、
イ・グジから王に虎の毛皮が届き、兵が京畿道に入る許可を得ました。