端宗の婚礼の夜、首陽(スヤン)大君は夫人ユン氏の前で胸の内を話していました。
「芽生えては打ち消してきた王位への欲をこれでやっと捨てられる・・・」。
今まで眠れぬ夜を過ごしてきたことを王妃(定順王后)に打ち明けた端宗は、
私がお守りしますから安心して眠ってくださいと言われ、初夜の眠りに・・・。
翌朝、悪夢で目覚めた端宗を、すでに身支度を済ませた王妃が気遣います。
端宗が母に頼るように王妃の胸で泣いた後、二人は喪服に着替えて首陽大君と謁見。
喪服姿に驚く大君に、今から先王の殯宮に挨拶に行くので・・・と王妃が説明し、
恵嬪ヤン氏と淑嬪ホン氏を宮殿から追い出すのは反対だという考えを話しました。
「首陽大君がそうなさろうとするのは私への気遣いかもしれませんが、
側室を追い出せば、殿下が冷たいと思われそうです。私が内命婦を束ねます」。
毅然とした王妃に女官たちは感服し、王妃は孤独な端宗の拠り所となったそう。
吏曹判書チョン・チャンソンは首陽大君に意見した王妃を問題視しました。
言われてみれば正論だと笑う首陽大君ですが、恵嬪と淑嬪は追い出したいようです。
殿下が誰に最初に挨拶に行くのかを見極めてやる!と鼻息荒かった恵嬪でしたが、
端宗と王妃が自分のところに挨拶に来ると嬉し泣きして拝礼を受けます。
淑嬪のほうは「とんでもない!」と拝礼を断り、自分から挨拶に向かいました。
宮殿の婚礼のほうが私の懐妊より大事なんでしょっ!とややふてくされていたらしい
桃源君(トウォングン)の夫人ハン氏が妊娠したことをやっと姑ユン氏に報告。
姉(桂陽君夫人)の家に身を寄せたいという嫁の願いをユン氏は快諾しました。
端宗の婚礼が終わった後、首陽大君が人事異動を発表しました。
大殿で殿下と話す機会が少なくなる自分のかわりにとシン・スクチュを都承旨に。
吏曹参判チェ・ハン、右副承旨クォン・ラム、兵曹参判ホン・ダルソン、
兵曹参議ヤン・ジョンという変化があったものの、ハン・ミョンフェは留任でした。
そして訪ねてきたハン・ミョンフェに首陽大君が言います。「この愚か者め・・・」
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