貧しい実家で下僕を雇えず母が父の足を洗っていたエピソードを話しながら
足をやさしく洗ってくれる大妃(定順王后)の前で涙をこぼす上王・端宗。
自分が愚かなおかげで妻にやさしくしてもらえる・・・と話します。
上王が正式に奉じられたわけではないため昌徳宮に内侍や尚宮が少ないと知ると、
転居する前に上王様になさるべきでした・・・と世祖に申し入れるユン氏(貞熹王后)。
世祖(首陽大君)はとっても不機嫌そうで、かなりひどい言葉をユン氏に吐きます。
「20年暮らしてきたがそなたいると寛げぬ、一分の隙もないゆえ気詰まりだ」。
そんな世祖を嫁ハン氏は“何をするにしても体面を大切になさる方”と評し、
(意訳すると、「世祖の評判を落とさずに早いとこ上王を始末しなさいよ!」)
世祖よりハン氏のほうが恐ろしい・・・と右副承旨ハン・ミョンフェが呟きます。
王位を確実につぐには廃位せねば!とハン氏が夫の桃源君も説得中です。
世祖が議政府を通さずに都承旨シン・スクチュを呼んで人事を発表。
領議政チョン・インジ、左議政ハン・ファク、右議政イ・サチョル、
右賛成チョン・チャンソン、判敦寧府事ソン・ヒョンス、吏曹判書パク・チュンソン、
吏曹参判クォン・ラム、礼曹参議ハ・ウィジ、左副承旨ハン・ミョンフェ、
右副承旨ソン・サンムンらは昇進組。イ・ゲジョンは兵曹判書に留任です。
品行の悪いホン・ユンソンは似合わない礼曹に配属され参議に昇格しました。
これは型破りに見える人事で、評判が悪く、ミョンフェも不満たらたらです。
議政府にいたときのクセがぬけなくてな~!大目に見てくれよ♪と、
勝手な辞令に文句を言いに来た領議政に笑って許しを請う世祖でしたが、
その裏では「今後は議政府を通すつもりはない」とソン・サンムンに打ち明け、
さらにソン・サンムンを懐柔したいのか、集賢殿の学者を登用したいだの、
お前と同門のパク・ペンニョンを起用したいだのと話し続けます。
しかしサンムンの視線は冷たいままで、家に帰ると深夜に水浴び。
「一度汚れた耳は洗っても綺麗にならぬ」と父ソン・スンが息子に言います。
世祖は大妃父ソン・ヒョンスを呼ぶと、杯を酌み交わしながら話しました。
「遠慮せず昌徳宮へ行ってください、上王様には長生きしてもらいたい・・・」。
したたかに酔ったヒョンスはヨロヨロと大殿から出ると昌徳宮へ向かいます。
世祖のほうは泥酔して中宮殿へ行き、今でも私の罪を祈っているのか?と怒鳴り、
その翌日、ホンウィ(端宗)を上太王に、ソン氏を王大妃に奉じました。
面倒の種になります!なりません!とミョンフェが懇願してももう遅いのでした。
さて、正式に上王となった端宗に、王族と文武百官を引き連れて世祖がご挨拶に。
すると端宗は昌徳宮の門を閉じさせ、大妃の助言に従い挨拶を拒みました。
「大変な中、上王に奉じてくださって感謝している、挨拶には私から出向きます」。
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