ユン氏を生かしておけば世継ぎが居場所をつきとめて復位されてしまう!と
元嫁を処分したがる仁粹(インス)大妃に従兄ハン・チヒョンはたじたじ。
じゃあ嫡廃したら?と提案すると、世継ぎは私の孫よ?とシラッと否定されます。
仁粹大妃は次の王妃に世継ぎを育てさせ生母のことを隠し続けるつもり。
顔も知らない母親のために世継ぎは何もしないだろうと踏んでいました。
私は指一本動かさなくても重臣たちが処分を求め始めるはず♪と高笑いします。
廃妃ユン氏は母シン氏と二人で涙にくれながら慎ましく暮らしていました。
『実録』によると幽閉同然で母親以外との接触を禁じられ兄弟とも会えず、
母親以外の接触を発見したら通報せよという厳しいお達しが出ていたそうです。
ある日、大司憲パク・スクチン、右議政ホン・ウン、都承旨ホン・ギダルらに、
世継ぎの母ですし離宮に移されては?と進言された成宗が怒って大司憲を逮捕。
このような厳しい姿勢は、大妃にユン氏を許してほしい成宗のアピールでした。
ユン氏が宮殿を出てから三ヵ月後、後宮を対象に揀擇がおこなわれました。
新しい王妃が決まったら世継ぎを宮殿に連れ戻すつもりの仁粹大妃は、
生みの母より育ての母と昔から言いますしね♪といけしゃーしゃーと発言。
成宗はまったく気乗りしないのを大妃の前でも隠さず、大殿へ戻りました。
そうね王妃を選ぶ席には居づらいわよねとフォローした大王大妃(貞熹王后)に
後で仁粹大妃が「なんで居づらいんですか?」と真っ向からケチをつけてます。
揀擇の結果、安陽君を産んだチョン貴人ではなくユン淑儀が新王妃に決定。
(=貞顕王后/京畿道観察使ユン・ホの娘で左議政ユン・ピルサンのはとこ)
仁粹大妃は本当はチョン貴人やオム貴人のほうが好ましかったようですが
世継ぎの母親代わりを務めてほしいため息子がいないユン淑儀を選びました。
チョン貴人と手を組んでユン氏を追い出したと思われるのも嫌だし、
将来ユン氏の件で一派乱あっても名門に助けてもらえるという目算もあるとか。
ユン氏の私家に出入りしたのがバレた兄ユン・ウが厳罰を与えられました。
ユン・ウのことをかばうお育ちのよい王妃(貞顕王后)を仁粹大妃はほめ、
ちょうどユン家のようすを見に行かせようと思っていたところよ・・・と答えます。
成宗大喜び。さらに王妃は、ユン氏を宮殿に呼び戻しましょうと言ってくれます。
と・こ・ろ・が!ユン家にお使いに出されるパク内官をイム尚宮が呼び止め、
あーた大妃の言った意味がわかってんの?と何やら耳打ちしました。
宮殿からの使いをユン氏は正装して迎え、喜びのあまり泣き崩れます。
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