「今回のことは世子が幼く未熟ゆえ起きたことですから、廃位してください」。
五男のイ・バンウォン(靖安大君)が涙ながらに父の太祖(イ・ソンゲ)に直言。
お前が臺諌をそそのかしたくせに!と太祖がちゃぶ台ひっくり返して怒ります。
お前が余計なことをするから父上に怒られた!とバンウォンは夫人ミン氏を責め、
太祖三男のバンイ(益安大君)と四男のバンガン(懐安大君)は父と王妃に憤り、
心やさしい二男のバングァ(永安大君)だけが父の心痛を思いやっています。
クォン・グン、チョ・ジュン、ミン・ジェら真面目で穏やかな学者系トリオは、
言路を断つべきではないので捕らえた臺諌たちを解放すべきですと訴えました。
怒りの矛先を収めようのない太祖に、首謀者だけ罰しては?とナム・ウンが助言。
その結果、ホン・ボ右散騎常侍をはじめとする十数名の流刑が決まりました。
ですが騒ぎを先導していた司憲府中丞パク・ポは功臣なので帰宅を許されます。
『実録』には簡略に記されただけの事件ですが、大きな波紋を及ぼしたそうです。
事態をどうにか収拾してくれたチョン・ドジョンに、王妃(神徳王后)は感謝。
早く新しい世子妃を選ぶべきと言われ「じゃあ功臣の娘をお願いね」と頼みます。
そこでチョン・ドジョンは、吏曹典書シム・ヒョセンに世子との縁談を打診。
政変ばかりのこのご時世に娘を王室になど嫁がせたくないシム・ヒョセンですが
全力のサポートをチョン・ドジョンに約束されたため受けることにしました。
このように今をときめくチョン・ドジョンですが、不正な蓄財はしていません。
財産を民に与える描写が何度かあり、夫人チェ氏は酒膳の支度に困っています。
明の皇帝に打診した国号「和寧」「朝鮮」のうち、「朝鮮」が承認されました。
あとは遷都!ってことで、風水に詳しい京畿観察使ハ・リュンが都に呼ばれます。
世子妃の婚儀のためミン氏が宮殿へ、父王に怒られたバンウォンはお留守番です。
ミン氏がこの前の世子妃事件を持ち出して王妃に痛烈にあてこすっている頃、
自宅ではバンウォンに呼ばれたトクシルがのこのこと部屋に入っていきます。
そして二人が喋っているところに帰宅したミン氏が、またまたムッカー!
バンウォンは続いて訪問してきた配下たち(特にチョ・ヨンム)を叱りました。
「オレに隠れて女の噂を種に勝手に動くな!オレは卑劣な真似は嫌いなんだ!」。
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