世子承認のために明へ行く五男イ・バンウォン(靖安大君)に、太祖が深謝。
(表向きには「バンウォンがみずから名乗り出た」ことになっているもよう)
イ家との付き合いの長いチョン・ドジョン夫人チェ氏は、今回の件を心配します。
靖安大君をあまり追い詰めないほうが・・・と夫に忠告しても相手にされません。
自分の失敗(キム尚宮の件)でバンウォンに迷惑をかけることになったミン氏は、
あくまでお前は小間使い!上にのしあがろうなどと考えるな!と釘を刺した後、
出発を明日に控えたバンウォンの寝室におめかしさせたトクシルを遣わしました。
もちろんバンウォンが拒むはずもなく、満を持して「いっただきまーす!」。
この頃のチョン・ドジョンは『朝鮮経国典』や『五陣図(兵法書)』を編纂。
文武両道で何でもできちゃうスーパー功労者な側近を太祖が褒めたたええます。
そんなチョン・ドジョンは遷都に備えた科挙の再開や功臣の子息の登用も進言。
回軍功臣であるパク・ウィ(ワン氏事件で没落中)を軍に再び登用すると決め、
宮殿建設の人手が足りないなら僧侶を使っては?と太祖に次々に提案します。
勝手に人事を決めるチョン・ドジョン(権力者だが朝廷の最高位ではない)に、
チョ・ジュン(最高位)、クォン・グン、イ・ファ(太祖弟)らが不満気です。
バンウォン夫人ミン氏が、実家の父ミン・ジェに呼ばれ、きつ~く叱られました。
「今回の件はお前の軽率な行動が原因。殿下の見舞いに一度でも行ったのか?」。
そこでミン氏はしぶしぶ中宮殿を訪ね、太祖の好物である餅菓子を差し入れ。
すると王妃(神徳王后)が毒見を命じ、銀の箸を餅菓子にグサグサと刺します。
そなたの顔など二度と見たくない!と言われ、復讐を心に誓うミン氏でした。
バンウォンを明へ行かせてゴキゲンの王妃が、一家団欒ハッピーお食事計画~。
(一家といっても自分の子だけ。嫁いだギョンスン公主も常に宮殿にいます)
ところが世子バンソク(宜安大君)が無断外出しており、待てども戻りません。
スポンサード リンク