格好の機会だった世子妃事件を利用しないどころか、お膳立てした妻を責める夫。
そんなイ・バンウォン(靖安大君)を労いたいミン氏がトクシルに言い渡います。
「お前が夫を慕っているのは知っていた。他の女なら命はなかったけど(怖っ)
お前は幼い頃から知っている家族みたいなものだから、許してあげるわ。
命を捨てる覚悟で主人を慰めなさい、ただし出過ぎるんじゃないわよっっ!」。
世子妃事件で臺諌を先導したパク・ポが、バンウォン親分と狩にお出かけ。
イ・チョヌ、イ・ム、チョ・オンなどバンウォンを慕う仲間たちを紹介しました。
この頃からバンウォンの策士としてのハ・リュンの存在感が増してきており、
世子妃事件で暗躍したチョ・ヨンムが平安道赴任を断ろうとするのを止めます。
朝廷で一番エラい門下左侍中のペ・グンニョムが、享年68歳で逝去しました。
彼の故郷は京山府(キョンサンブ)で、父親は軍の要職に就いた優秀な人物。
おおらかな清廉の士で、建国に貢献し、功臣録の筆頭に名を乗せた彼の死は、
太祖に自分の衰えを実感させました。また、太祖は彼の甥に官職を与えます。
後任は順番からいっても門下右侍中チョ・ジュンに決まりでしょ?と重臣は予想。
王妃(神徳王后)は「バンウォンを世子に推したからあの人キライ」だそうですが
国の改革業務に忙しいチョン・ドジョンは門下左侍中の座を狙ってはいません。
学識と人格をそなえたチョ・ジュンを改革の表に立たせたほうが得策だからです。
チョン・ドジョンは軍の中央集権化も含めた建国以来のあらゆる改革を担っており
太祖はそんな彼をあつく信頼し義興三軍府(ウィフンサムグンブ)の総帥に任命。
三司(サムサ)の判事と三軍府(サムグンブ)の判事も任せて軍権を委ねました。
ハ・リュンが鶏龍山を否定した理由が、古い書物と照合されて全て正しいと判明。
彼が新しい候補地に母岳(モアク/ソウル西側で現在の新村一帯)を挙げると、
遷都のこととなると焦りを隠せない太祖がさっそく視察に出かけました。
なぜ有名な漢陽じゃないの?母岳なんて知らんし狭い!という意見の重臣も多く、
風水的には最上の土地だが現実的には漢陽が都だろう・・・と無学大師が予測。
視察に同行したトゥン・ドゥランは、太祖が老いたのを実感して悲しむのでした。
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