イ・バンウォン(靖安大君)の家で、世子バングァ(永安大君)たちと兄弟会議。
さっさと譲位させて自分が次の世子になりたい四男バンガン(懐安大君)が、
功績の多いバンウォンが次の世子になるべきという他の兄の発言に気色ばむ一方、
譲位を思いとどまるよう父上を説得してみる・・・とバンウォンが言いました。
子分たちは、譲位や世子の座を急がない親分のことがもどかしくてたまりません。
その怒りは朝廷の元老にも向けられ「あいつら辞めさせるべき!」と息巻くも、
当のチョ・ジュンは辞職どころか心機一転ヤル気を出して張り切り始めています。
東宮殿では、相変わらず気弱な世子夫妻がバンウォン夫妻に頼み込んでいます。
「お前が王になってくれ!私には政治がわからん。お前に全て任せる(涙)」。
そこへ空気が読めない側室チ氏が挨拶にやってきて二人を「義弟夫妻」と呼び、
誰が義弟夫妻ですって?え?とミン姐さんが青筋ピキピキ立てて怒りました。
興安寺から戻った太祖は「一体どの面さげて来たんだ?」とバンウォンを面罵。
怒りのあまり手元にあった硯?を投げつけ「剣を持ってこい!」と激昂します。
バンウォンは頭から血を流しながらも、譲位を思いとどまるよう必死に懇願。
その後も大声けんか大会は続き「虫唾が走る!」と太祖がバンウォンを拒みます。
第一次王子の乱から9日後の1398年9月5日、太祖が王位を投げ出すように譲位し、
二男のバングァが即位しました。彼が第二代国王の定宗(チョンジョン)です。
さっそく功臣や人事異動が発表され、兄弟(大君たち)や叔父の義安君はじめ、
左政丞チョ・ジュン、右政丞キム・サヒョン、門下府参賛イ・ムとチョ・バク、
門下府参賛兼義興三軍府同知節制使イ・ゴイ、門下府参知チョ・ヨンム、
政堂文学ハ・リュンらが一等功臣に。門下侍郎賛成事トゥン・ドゥラン、
門下府商議チョ・オン、中枢院商議パク・ポ、中枢院同知イ・チョヌ(王族)、
右副承旨イ・スクポン、大将軍ミン・ムグたちは二等功臣に封じられました。
同時にバンウォンは、名誉職ながら重要な尚端司判事(サンソサバンサ)に就任。
ミン・ジェが三司右僕射に、クォン・グンが政堂文学兼大司憲になりました。
二等功臣だったのがとっても不満なパク・ポが、即位を祝う宴の席で荒れました。
「寝返ったずる賢いイ・ムや家で待ってただけのチョ・ジュンが一等なのか?」。
さっそく定宗が「バンウォンどうすればいいんだ~(涙)」と皆の前でオロオロ。
パク・ポを投獄させた親分を、内心はパク・ポと同じ思いの子分がとりなします。
権力や欲望にうんざりしたらしいトゥン・ドゥランは、黙って席を立ちました。
その夜バンウォンはトクシル家に直行。ぬわんですって~!とミン氏お怒りです。
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