深夜に宮殿を出てイ・バンウォン(靖安大君)の家を訪ねた王妃(定安王后)は、
バンガン(懐安大君)の命を助けてください・・・と何度も何度も頭を下げます。
そのころ定宗のほうは弟バンイ(益安大君)と一緒にバンガンの屋敷に赴き、
お願いだからバンウォンに許しを請うのだ・・・と涙ながらに説得していました。
都堂の会議室では、バンウォンを世子にするか世弟にするかを重臣たちが論議。
「通常なら世弟だが殿下が世子と言ったからには特別な意味があるはず」と解釈し
定宗の意図を汲んで上王・太祖の嫡流という正統性を強調するために世子に決定。
皆が決めたなら従うしかない・・・とバンウォンがもったいつけて承諾します。
バンウォンを世子にするためにお前に譲位したのではない!と大激怒する太祖を、
私たちの命も危ないのです・・・!と必死に説明し理解を求める定宗夫妻でした。
あれほど大切にしたのに!と取り調べでバンウォンに責められたパク・ポが、
それはこっちのセリフ!命がけで戦ったのに流罪して功臣録もでたらめ!と反論。
私はかまわないが懐安大君はお助けください・・・と最後に付け加えました。
毒蛇に噛まれた幼い自分を背負って走ってくれた兄を思い出したバンウォンは、
息子メンジョンと一緒にお好きなところで余生を送ってください・・・と宣言。
パク・ポは打ち首に、バンガンは農場を所有する兎山(トサン)に流されました。
イ・スクポンがバンウォン夫人ミン氏弟のムグとムジルを呼んで話しています。
「バンウォン様の配下で信用できるのは、ミン兄弟とハ・リュンと自分だけです。
他の功臣(たぶん特にイ・ゴイ)はいつパク・ポのように裏切るかわからない」。
王命を受けてやっとこさ正式な世子になったバンウォンが三人の配下を集めると、
軍事権を預かる要職の三軍府判事にハ・リュンを任じて権力を与えると明かし、
チョ・ヨンムには官軍を統率する都鎮撫(トジンム)の職につかせることに。
誠にありがとうございますっ!と最初は感激に打ち震えていたチョ・ヨンムは、
私兵よりも官軍を指揮してね♪という意図にはたと気づいて固まっちゃいました。
イ・スクポンは功績と能力を認められ従二品の中枢院知事に若くして大出世です!
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