差使と名乗ったな?死ぬのを承知で咸興に来たんだな?と問う太上王・太祖。
私の命よりも王命が大切です!と忠誠心あふれる内侍府事イ・フェン内官が答え、
父親の帰りを待つ息子の心情を太宗になりかわり泣きながら切々と訴えました。
建国したのはワシ!バンウォンなんか認めん!お前は謀反人!と太祖は怒り続け、
処分を命じられたソル別監が申し訳なさそうにイ内官に謝って刑を実行させます。
皆さん「チョナ~!」って叫んで息絶えますけど、実態はどうなのでしょうね?
イ・フェンの遺体を、たまたま咸興にいた僧侶チャン・ウォンシムが運びます。
物ごいのような姿で放浪する彼は、実は高僧で、法名は文可学(ムンガハク)。
史書にも登場し、行き場のない遺体に出会うと丁寧に葬ってあげていたそうです。
王妃(元敬王后)の怖さをホ尚宮が警告しても、強気な善嬪アン氏はどこ吹く風。
ホ尚宮に命じて高価な朝鮮人参を大殿に届けさせつつ、懐妊を報告させました。
高価なのに?しかも懐妊?と王妃ムカーッ。早く世子を決めないと!と焦ります
咸興の事件を憂慮したイ・スクポンが三軍府に警戒体制をとらせましたが、
何も相談もされず報告もされなかったミン・ムグ&ムジル兄弟は不満たっぷり。
イ・スクポン配下のマ・チョンモク将軍とパク・スン将軍に事情を探りました。
かつて太祖と一緒に戦ったことがあるソン・リュ将軍が咸興行きを名乗り出ます。
ソン・リュの肩書きである護軍とは、特に役目がない人に与える軍の名誉職とか。
(そういえば「王と妃」で世祖の元使用人だったチョ・ドゥンニムが護軍でした)
国に恩返しをしたい!というソン・リュの熱意にイ・スクポンが大感激してます。
ちなみに『実録』には咸興差使(ハムフンサチャ)という言葉自体が登場せず、
咸州に赴いてチョ・サイの兵に殺されたと簡単に記されているだけだそうですよ。
咸興への道で、イ内官を乗せたムシロ担架を運ぶ一団と行き交うソン・リュ将軍。
あなたは明日まで生きられぬでしょうとチャン・ウォンシムが予言するのでした。
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