さて今回は南小門にある客主の面々をご紹介しましょう。
朝廷の勢力を見極めて財を成してきた海千山千な商人がいらっしゃいますよ。
ペク・チス
南小門の客主の行首(ヘンス=頭領)。顔の長いお方。
時流と朝廷の動きを読み要人に政治資金(賄賂)を渡すことで客主を育て
国で一番の商人として君臨してきました。
しかし朝廷の陰謀に巻き込まれて拷問を受けボロボロの体になり
大切な客主も明の大商人チャン・デインに奪われてしまいます。
南小門の客主を一応は取り戻すのですが
以前のような力はなくチャンデインの庇護の下で生き延びます。
サブストーリーとして、ペクにはウォルヒという娘がいました。
その娘を一等功臣パク・ウォンジョン(敬嬪義理父)と一夜を共にさせ
見返りに南小門の客主を手に入れたという経緯があります。
その後、婚約が破談になったウォルヒは首を吊って自殺しました。
ヌングム(下記にて紹介)がウォルヒと似ていたこともあり
ペクはヌングムを自分の後継者として育てようとします。
チャン・デイン(チャン大人)
誰も突っ込まないのが不思議なオカマな容貌のお方。
(正しくはオカマではなくて男装しているんですが)
明から来た、皇帝に拝謁したこともあるほどの大商人という設定です。
「後ろ盾になっていたファン・グァンが計略にはまり
当分のあいだ国を離れていなければならず、逃げるように朝鮮に来た」
というのがドラマの中で最初に朝鮮に長期滞在したときの理由でした。
当時の明は文化や学問が発達していて商品が豊富な国であるとともに、
朝廷の要人にとっては政治的にも「わたり」をつけておきたい国でした。
なぜなら世子の冊封にも明の承認が必要なほど重要な国だったからです。
ということで、ペクの後、都の商売(賄賂?)はこの人を中心にまわります。
チャンが何よりもほしいのが、朝鮮での人参の商いの独占権。
これを手にすることを求めて主に敬嬪一派に賄賂を渡し続けるも、
皆が陰謀で脱落していったため、最後はあっさりと明へ帰還します。
ドラマ中では、めざとい人は「実は女なんじゃ?」って気づくという設定のよう。
でもその理由があかされることもなくすんなり退場するので
かなり物足りない感が残るお人です。
キルサン
もと大道芸人。後に、ナンジョンの静かなるストーカーに変身。
幼い頃はヌングムたちとともに大道芸人の一員として
各地を点々とする生活をしていたようです。
都へ来た際にナンジョンと出会い、不幸にもナンジョンに恋をしたキルサン。
大人になってナンジョンが人妻となっても思い続けじーっと見つめています。
そしてナンジョンの危機になるとすぐさま現れて助けてくれるのです。
ある日、襲われたペク・チスを助けたことから信頼を得て、客主に雇われます。
時の政権の有力者とつながっているペク・チスの意向により、
チョ・グァンジョの護衛として派遣されたり
ウォンヒョン(ナンジョン夫)の護衛としてユン家にいたりと
勤務地(?)や主人がころころ変わります。
大道芸人出身だからか、身のこなしが軽やかでくるくる宙返りもお見事。
ケンカもめっぽう強くて誰にも負けませんが
いつものごとくナンジョンの手先として動いていたさなか
多勢の義禁府の兵にやられてしまって息を引き取ります。
子役のキルサンは涼しげな美少年系だったのに
大人になったキルサンはちょっぴりメタボちっくな風貌で
(いや、体は鍛えているんだろうと思いますが、お顔がね)
子役と大人役の落差が大きな一人でもありましたね。
ヌングム
幼少時は、ヌングムの父が親分を務める大道芸人の一団にいました。
得意技はスリ。大人になっても手癖の悪さはなかなか抜けず
腹が立つと相手のものを掏ってしまうことがあります。
小さな頃からキルサンのことが大好きで大好きで、ナンジョンに敵意むき出し。
いつもギャーギャーと怒鳴る役柄で、ちょっぴりうるさかったですね。
ですがキルサンの心はナンジョンだけに向けられっぱなしで想いは実らずじまい。
ペクに見込まれて商人としての道を歩み始め、
チャン・デインと枕を共にしたことになってからチャンのもとで見習いをし、
一時は客主を任せられます。
(ってチャンとの仲の真相がどうだったのかさっぱり出てきませでしたね)
最後はチャンの指示で明へ修行へ行ってしまい、それっきりに。。。
このヌングム役のキム・ジョンウンさん、私は「パリの恋人」で先に知りました。
こう言ってはシツレイですが「女人天下」の頃はかなり顔が垢抜けない気が。
「パリ恋」になると、パアッとオーラがある人になってますよね。
目の辺りのお直し跡が気になるお人でもあります。
子役のヌングムはちょっとキツめの美少女系だったと記憶していますが
大人になったヌングムは系統が違うお顔立ちに・・・。
顔立ちだけで言えば、ナンジョンの子役とヌングムの子役を入れ替えたほうが
すんなりと大人役の女優さんにつながるような気がします。
タルレ
キルサンの妹。ずっとキルサンやヌングムと生活を共にし
大きくなってからは客主にいたようです。
いつも兄のキルサンと昔なじみのヌングムを心配しているやさしい子。
重要な働きはまったくしません。時々登場します。
150話もあるんだから小さな恋の物語でも与えてあげればよかったのにねえ。
ソン
長年ペク・チスの下で働いていた客主の従業員で番頭的存在。
客主のボスが変わってもペク・チスへの忠誠心が捨てられず
落ちぶれたペクの心配をするいい人です。
ペクの手先となったことがバレてヌングムからきついお仕置きを受けたことも。
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