イ・ミョンファンは田舎の馬医(身分低い)の息子ながら、別名「医術の神童」。
父親は優秀な彼をチャン医官の養子に出して、典医監(チョニガム)に入れます。
過去はすべて忘れて勉強に励んで首医(スイ)になれ・・・と送り出す父でした。
入所式では恵民署提調コ・ジュマン(「イサン」英祖の方)が医生に演説します。
貴重な医学書を読もうと内医院の書庫に忍び込もうとしたイ・ミョンファンは、
両班の息子なのに医生になった気のいいカン・ドジュンと友達になりました。
彼は大提学(テジェハク)の長男で科挙にも及第したのに医官をめざす変わり者。
二人は鍼鬼(チンギ)の異名をもつ医女チャン・インジュとも知り合いました。
勉学に励みながら友情を育む三人。内景試験では、首席と次席を独占しました。
次席イ・ミンファンは内医院へ進み、首席カン・ドジュンは野に下る道を選択。
そのきっかけは、人質として清国に捕らわれていた昭顕(ソヒョン)世子でした。
昭顕世子の一時帰国を祝う科挙で首席合格して宴に出席したカン・ドジュンは、
具合の悪くなった世子妃の姜嬪(カンビン)に鍼治療をしたことがありました。
世子はお礼に入手困難なレア本『景岳全書』を与え、医学の道を志せば?と助言。
強い朝鮮をめざす世子の夢に共感した彼は、民を救う医者になると決めたのです。
その世子が清から帰国することになり、仁祖側室の昭容チョ氏はご機嫌ナナメ。
吏曹判書キム・ジャジョムと医員イ・ヒョンイクに、ある医術の実験を命じます。
しかし実験台にされていた民のペク・ソックが脱出し、身重の妻を連れて逃亡。
世子が危篤と聞いて都へ向っていたカン・ドジュンと同じ船に乗り合わせました。
「世子様が虐疾(マラリア)?昭容が推薦した町医者イ・ヒョンイクが治療?」。
親友イ・ミョンファンに事情を聞いたカン・ドジュンは不審に思って独自に調査。
途中でペク・ソックと再会し、すでに手遅れなペク妻の出産を助けてやります。
ペク・ソックは医術の実験から逃げ出して追われる身になったと打ち明けました。
以前カン・ドジュンは書庫でキム・ジャジョムとイ・ヒョンイクを目撃しており、
二人が『不死燔鍼録』を手に「実験台を準備」と話していたことも思い出します。
親友の身を案じるイ・ミョンファンですが、彼の医官としての志に心を動かされ、
薬房を調べて毒を発見しカン・ドジュンに手紙を書いていたところを捕まります。
ところが命を助けてやると言われ、苦悩した末に親友を売ってしまいました。
「東宮に忍び込んだカン・ドジュンが、世子様が殺されると騒いでる(事実)」。
義禁府にこう訴えると、カン家に官軍が押し寄せ、一族もろとも処分されました。
(世子を消せと命じたのは他ならぬ父王・仁祖なので、それへの反逆になる)
カン・ドンジュの夫人は出産間近。医女チャン・インジュが赤子を取り上げます。
娘が生まれたら官婢、息子ならその場で始末される運命が待っていました・・・。
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